2020年08月17日 12:01 公開

ニュージーランドのジャシンダ・アーターン首相は17日、新型コロナウイルスの流行を受け、9月に予定されていた総選挙を1カ月延期すると発表した。

総選挙は9月19日に行われる予定だったが、10月17日となった。

アーダーン首相は、延期によって各党が「今後、選挙活動を行うさまざまな状況への対策を練ることができる」と語った。

一方で、これ以上の延期は「一切考えていない」と述べている。

野党・国民党はかねて、新型ウイルス対策で選挙活動が制限される中、アーダーン首相が不当に有利な状況になっているとして、選挙の延期を求めていた。

ニュージーランドは3カ月以上に渡り感染者ゼロの状態が続いていたが、先週になって最大都市オークランドで集団感染が発覚。16日までに1つのクラスターから49人の感染者が出ていることが明らかになっている。

オークランドは12日から再びロックダウン(都市封鎖)されている。

この集団感染は当初、接触者を追跡したところ、1つの家族から始まっていることが分かっていた。しかしアーダーン氏はその後、さらなる追跡により、7月31日に体調を崩した店舗従業員が関わっていることが明らかになったと発表した。

保健当局者が地元紙ニュージーランド・ヘラルドに語ったところによると、この家族は「大きな衝撃」を受けており、「自分たちの身に起きたことに少し後ろめたくなっている」という。

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ニュージーランドは4段階の「警報」を設定しているが、ロックダウン以降、オークランドはレベル3に指定されている。その他の地域はレベル2.

新たな集団感染が発覚するまで、ニュージーランド政府は3月に開始した最初のロックダウンの行動制限をほとんど緩和していた。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、ニュージーランドではこれまでに1622人の感染が確認され、死者は22人となっている。

ニュージーランドでは早期にロックダウンを開始し、海外からの渡航者を厳しく制限。効果的な保健情報を提供し、積極的な検査・追跡プログラムを行うことで、市中感染を抑えてきたと評価されている。

(英語記事 New Zealand delays election over coronavirus fears