安倍首相の辞任よりも、むしろ次期首相に誰がなるかに注目が集まっているという。

「石破茂氏にはなぜか“いい人らしい”というイメージがあって、もっとも支持されています。一方、河野太郎氏は人気がない。1年ほど前、日本製品不買運動のさなかに外相会談で訪韓した際、韓国人記者を『そのカメラはキヤノン製か?』とからかったとされていて嫌われています」(崔氏)

 河野氏本人の弁によると、これは日本人記者団との会話であって、たまたま韓国人記者が居合わせただけとのことだが、現在はGSOMIA問題などで直接対峙する防衛大臣でもあることから、韓国側の警戒感が強いのかもしれない。

 もし次期総理に石破氏がなれば、そのときに初めて、〈「敵対的共生」のこの上ないパートナー〉(前掲記事)だった安倍首相を失ったことを実感し、(特に反日政策により支持率を上げてきた文在寅大統領は)“安倍ロス”に陥るのだろうか。

 老婆心ながら心配なのは、安倍首相を模したとされる「慰安婦像に土下座する謝罪像」をこの7月に設置した植物園である。謝罪像を起爆剤に、休止していた園を再開させたというが、安倍首相が辞任してしまったら客寄せにならなくなってしまう。たった1か月ほどで、投資した資金を回収できたのだろうか。

【*注:引用文中の「竹やり歌」「土着倭寇」は、韓国の与党支持者を中心に、日本批判、韓国の保守派批判などの文脈で近年用いられる用語。「竹やり歌」は民衆による革命歌で、「思う存分、竹やり歌を歌い」というのは、文政権が支持者たちに日本への怒りの抵抗を煽ったという意味。「土着倭寇」は新しくできた造語で、韓国国内で日本に理解や共感を示す言動をする人に対する蔑称。韓国で「倭寇」は「鬼」ほどの意味がある】

●取材・文/清水典之(フリーライター)