2020年09月03日 14:13 公開

米連邦捜査局(FBI)が、訪問者をスマートフォンでリアルタイムに確認できる「Ring」などのスマート・ドアベルを使って、何者かが警察を監視しているのではないかと懸念していることが、ハッキングで流出した複数の文書で明らかになった。

複数文書には、2017年に何者かが遠隔で、警察が捜索令状に基づき活動する様子を監視していた事案について書かれている。

この情報は、米オンラインメディア「ザ・インターセプト」がオンライン上で、ハッキングで流出した文書の中から見つけた。

逆にプライバシー擁護派は以前、スマート・ドアベルのデータが警察と共有されるのではないかと懸念していた。

遠隔で「法施行機関の活動を監視」

ハッキングされた文書は「BlueLeaks」と総称されるもので、250以上の警察ウェブサイトから盗まれた。

問題となっている文書は、ホームセキュリティ・システムやスマート・ドアベルが、警察にとってどういう長所と短所があるかをまとめた技術分析報告書だ。

2017年の事案では、捜査されていた側が「法執行官が敷地内にいる間、密かに捜索活動を監視」し、自分の隣人や家主に注意喚起できる状態だったという。

使われていたビデオ・ドアベルのブランド名は記されていない。

企業が情報を共有

米アマゾンのスマート・ドアベル「Ring」は最も人気の高い商品の1つだが、複数の企業が家庭用監視キットと一緒にスマート・ドアベルを販売している。

スマート・ドアベルをめぐってはむしろ、カメラの情報が警察に提供されるのではないかと懸念されていた。

昨年には、アマゾンがアメリカの200以上の警察組織と連携し、同社の「Ring」を介しての監視を許可していたとして批判されていた。この提携関係では、警官は顧客に対し、居住地域での犯罪に関するビデオ映像や情報の共有を求めることができる。

デジタル著作権団体のFight the Futureは当時、「我々の民主的なプロセスと基本的人権が損なわれた」と指摘した。

イギリスでは、ウィルトシャー警察が民間のスマート・ドアベルや防犯カメラのデータベースを構築しており、住民は自分が使う製品の登録を求められている。

(英語記事 FBI worried that Ring doorbells are spying on police