
2020年09月04日 11:34 公開
ドイツ西部ノルトライン=ウェストファーレン州ゾーリンゲンの集合住宅の一室で3日、5人の子どもの遺体が発見された。警察によると、デュッセルドルフ近くの駅ホームで自殺未遂を起こして保護された27歳の女性が、5人の母親。警察は、この女性が子どもたちを殺したとみている。
5人の死因など、詳しい情報は明らかにされていない。
事件は3日午後1時45分(日本時間午後8時45分)ごろの通報で明らかになった。警察がゾーリンゲン市ハッセルデルの集合住宅に向かうと、1歳から8歳までの女の子3人と男の子2人の遺体を発見した。
また、6人目の子どもは保護されたという。この子どもは11歳とみられている。
独ニュースサイト「ビルト」によると、現場から約60キロ離れたメンヒェングラートバッハに住む子どもたちの祖母が警察に通報した。
警察のシュテファン・ヴァイアント報道官は、子どもらの母親は駅で飛び込み自殺を図ったため「重傷を負っており」、警察の監視の下で病院で治療を受けていると説明。
また、「現時点では事件の背景や詳細は分かってないが、これから捜査で明らかにしていく」と述べ、警察は「全力」で捜査に当たっていると話した。
警察は、この母親の聴取ができれば「非常に悲劇的な事件」の詳細が分かるだろうとみている。
事件発覚後、現場の集合住宅の玄関は封鎖され、警察や救急車両が詰め掛けている。現場にはも鑑識の捜査員も出ている。
ゾーリンゲンのティム・クルツバッハ市長はフェイスブックで、この集合住宅を訪問したと発表。
「私にとってはまだ理解できない出来事だ。きょうはゾーリンゲン市民全員が悲しみに暮れている」と述べた。
現場の集合住宅の玄関では、ニュースを知った住民などがおもちゃやろうそくを供えに訪れる姿も見られた。
(英語記事 Germany children deaths: Bodies of five found in flat in Solingen)