2020年09月07日 9:49 公開

フェイスブックはこのほど、回復の見込みがない病状のフランス人男性が、自分の死んでいく様子をライブ配信しようとするのを阻止した。

フランス東部ディジョンに住むアラン・コック氏(57)は、動脈壁の変性疾患を患い、安楽死を望んでいる。

しかしフランス政府が安楽死の申請を却下したため、4日から投薬や飲食を断ち、フェイスブックでライブ配信を始めた。

フランスでは法律上、安楽死は認められていない。尊厳のある死を求める声も多いが、キリスト教カトリック教会など宗教保守派が道徳的観点から合法化に反対している。

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コック氏は4日、フェイスブックの自身のアカウントに「最後の食事を終えた」と書き込み、「救済への道が始まった。私は幸せだ」と述べた。

「これからは大変な毎日になるだろうが、もう決断したことだし、落ち着いている」

しかしフェイスブックは、自殺をほのめかすコンテンツを認めていないとして、コック氏のライブ配信をブロックした。

フェイスブックの広報担当者はAFP通信の取材に対し、「この複雑な問題に光を当てようとするコック氏の決断は尊重するが、専門家の助言を受け、コック氏のアカウントのライブ配信機能を停止した。自殺の意図のある行動をコンテンツとして見せることはできない」と説明した。

コック氏によると、フェイスブックは9月8日まで同氏のアカウントのライブ配信機能を停止した。コック氏は現在、支援者にフェイスブックへのロビー活動を呼びかけている。

コック氏は7月、エマニュエル・マクロン仏大統領に手紙を書き、病気によって「非常に残酷な苦しみ」を味わっていると説明。「尊厳を持って」死なせてくれるよう、安楽死の許可を訴えた。

これに対しマクロン大統領は、手紙には「心を動かされた」が、自分は「法の上に立っているわけではない」として、コック氏の要求を認めなかった。

(英語記事 Facebook stops incurably ill man streaming death