2020年09月09日 15:32 公開

イギリスの首相官邸は8日、イングランドで14日から7人以上の集会を禁止すると発表した。国内で新型コロナウイルスの感染者が急増している事態を受けた措置。

新たな法律は、屋外か屋内かにかかわらず全ての集会に適用される。警察の指示に従わない場合には、その回数に応じて100ポンド(約1万4000円)~3200ポンド(約44万円)の罰金が科せられる。

ただし、学校や職場、COVID-19対策を施した結婚式や葬儀、チームスポーツは除外されるという。

また、6人以上の世帯や、自宅と別の1世帯で作る「サポート・バブル(支援の安全圏)」が6人以上の場合も、違反には当たらない。

ボリス・ジョンソン首相は9日にも、こうした細則を記者会見で発表する予定だ。

イギリスでは8日に新たに2460人の新規感染が報告された。6日からの3日間では8396人に上っている。

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ジョンソン首相は先に、「新型ウイルスの拡散を防ぐための措置を今、取る必要がある。社会的な接触についてのルールを簡易化かつ強化した。理解しやすく、また警察が適用しやすくするためだ」と話した。

「手を洗い、顔を覆い、他人と距離を取り、症状が出たら検査を受ける。人々がこれらのルールに従い、基本を覚えていることが本当に重要だ」

首相官邸は、7人以上の集会は「警察によって解散させられるか、罰金を払うリスクを負うことになる」と説明している。

パブやレストランでも

対象となるのは、イングランドの全ての年齢層の市民で、屋内・屋外、個人宅、公共施設、パブやレストランといった場所にかかわらず適用される。

BBCのニック・アードリー政治担当編集委員は、レストランやパブの屋内に7人以上の顧客が滞在することは許されるが、たとえば6人グループで入店した場合は互いに距離を取る必要があるだろうと指摘した。

店舗でこうした例外が認められるのは、パブなどが安全・衛生規則に従っている場合のみ営業を認められているからだという。

一方、スコットランドとウェールズ、北アイルランドでは各自治政府がそれぞれの流行状況に見合った新型ウイルス対策を講じている。


イギリスでは先に、イングランド副主任医務官のジョナサン・ヴァン・タム教授が、イギリスの新型ウイルスの感染流行について、このところ「大きな変化」がみられ「非常に気がかりだ」と警告

夏の間、人々の「気が緩み過ぎた」と指摘し、「もう一度かなり深刻に、事態を受け止め始めなければならない」と述べた。

その上で、保健当局と政治家らに対し、短期ではなく半年、さらに「春まで」の期間で新型ウイルスの抑制を検討するよう求めた。

イングランド主任医務官(CMO)のクリス・ウィッティー教授は首相官邸の新たなルールを支持。

また、特に17~29歳の若年層で感染が急増していると警告し、人々が互いに距離を取る施策を守らなければ「COVID-19が戻ってくる」と述べた。

ロックダウン一部再開の地域も

こうした中、マット・ハンコック保健相は、感染が拡大しているグレーター・マンチェスターのボルトンについて、一部のロックダウン施策を再開すると発表した。

これには、レストランなどの営業をテイクアウトに限定することや、午後10時から午前5時までの営業を禁じることなどが含まれている。

また、ボルトン市民は同世帯以外の人との接触が禁じられた。一方、学校は通常通りだという。

(英語記事 Social gatherings over six to be banned in England