2020年09月17日 11:21 公開

インド当局によると、新型コロナウイルスの感染が確認された人が、同国で累計500万人を超えた。アメリカに次ぎ、世界で2番目に多い。

インドの新型ウイルス感染者は、累計502万359人に上っている(米ジョンズ・ホプキンス大学の集計、日本時間17日午前)。

15日まで5日連続で、1日あたりの感染者数が9万人を超えた。感染拡大の勢いは、世界で最も強力なものとなっている。

死者はこれまでに8万人以上に達している。

ただ、感染者数が多い他の国々に比べ、インドの死亡率は低い。人口に占める若者の比率が比較的高いことや、不正確な計測が背景にあるとみられている。

こうした中、集中治療室の病床と人工呼吸器の酸素の不足が伝えられている。

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インドでは新型ウイルスが流行し出した3月以降、多数の失職者が出ている。政府は経済を立て直すため、全土で規制の解除を進めている。

直近ではスポーツジムの再開を許可。企業や商店は平常に戻っており、多くの都市がレストランやバーなどに、客の増加につながりやすい酒類の提供を認めつつある。ただ、大学を含めた学校や映画館などは閉鎖が続いている。


インドがこうなるまで

インドは新型ウイルスの流行初期、厳格なロックダウン(都市封鎖)を実施するなど、うまく対応していると見られていた。

しかしその後、巨大都市ムンバイや首都ニューデリーなどで感染が広がり、さらに小規模都市や農村部などに拡大した。

感染者が増加する中、政府は規制を緩和。流行初期(3~6月)のロックダウンで深刻な影響を受けた経済の立て直しを図っている。

しかし感染者は急増。先週だけで約60万人の新規感染者が報告された。

感染はアンダマン諸島を含むインド全土で確認されているが、大部分は5つの州に集中している。南東部アンドラ・プラデシュ州、南部タミル・ナドゥ州、南西部カルナタカ州、西部マハーラーシュトラ州、同国で最も人口が多い北部ウッタル・プラデシュ州だ。


インドの感染者増加は、ウイルス検査の件数の増加を反映している面もある。同国は1日100万件以上の検査を進めている。

酸素を大量消費

感染者の増加で、人工呼吸器用の酸素の需要が急速に高まっている。

工業ガスの業界団体によると、国内の病院やケアセンターでは今月、1日あたり最大計2700トンの酸素を使用。4月の同750トンから大幅に増えている。

酸素の製造工場は都市部に集中しており、地方には1500台近い専用トラックで運搬する。ただ、ニューデリーには工場がないため、近隣地域から運び込む必要がある。

業界関係者は、最近になって工場が再開していることも、酸素消費量の急増の背景にあるとしている。


新型コロナウイルス特集

(英語記事 India passes five million Covid cases amid spike