2020年09月19日 15:16 公開

米連邦最高裁は18日、ルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が亡くなったと発表した。87歳だった。大統領選を目前にしたその死去は、今後のアメリカの国のあり方に大きな影響を与える可能性がある。

最高裁の史上2人目の女性判事で、女性や少数者の権利を強力に擁護したギンズバーグ判事は、すい臓がんのため亡くなった。最高裁によると、ワシントンの自宅で家族に囲まれて息を引き取ったという。

ハーヴァード・ロー・スクールを卒業後、幼い子供がいるからと弁護士事務所に採用されず就職に苦労したギンズバーグ判事は、弁護士として、そして後に裁判官として、女性や少数者の権利擁護に取り組んだ。最高裁判事を27年間務めたギンズバーグ氏は、「RBG」のイニシャルで親しまれた。アメリカを代表するフェミニストの1人で、リベラル派にとって象徴的な存在だった。

現在の米最高裁は長官を含む計9人の判事が5対4で保守多数となっている。最高裁判事の任期は終身。トランプ大統領はこれまですでに、保守派判事2人を最高裁に送り込んでいる。ギンズバーグ判事の後任も保守派になった場合、最高裁判事の構成が6対3で圧倒的に保守寄りになる可能性がある。

野党・民主党は大統領選が終わるまで後任は決めるべきではないと主張しているが、トランプ大統領と与党・共和党は速やかに保守派判事を指名・承認したい考えを示している。