2020年09月22日 15:22 公開

世界の大手金融機関が、総額2兆ドルもの不正資金のマネーロンダリング(資金洗浄)を野放しにしていたことが、アメリカ財務省傘下の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)から流出した「フィンセン文書」で明らかになった。

「フィンセン文書」は2500件以上のファイルから成るが、その多くが不審行為報告書(SAR)と呼ばれるものだ。

これは、金融機関が顧客による米ドルを使った不審な取引を発見した場合に提出する報告書だが、犯罪や違法行為の証拠ではない。

フィンセン文書の分析に参加したBBCの報道番組「パノラマ」は、SARに登場する数百社ものイギリス企業が、全て同じ住所で登記されていることを発見。この住所を訪ねることにした。

こうした企業の多くが会計資料を捏造(ねつぞう)し、資金洗浄の温床となっている。

フィンセン文書に登場するイギリス企業は3000件以上と、どの国よりも多い。

ある報告書では、米財務省はイギリスを「高リスク地域」と呼んでおり、同国が世界の資金洗浄の中心地となっている実態が明らかになった。