2020年09月30日 10:48 公開

米民主党のジョー・バイデン大統領候補(77)は29日、ドナルド・トランプ大統領(74)との初の討論会のわずか数時間前に、自身の納税申告書を公表した。

バイデン氏が公表した資料によると、同氏と妻ジル氏は昨年、28万8000ドル(約3044万円)近い所得税を納めていた。

バイデン氏はトランプ氏に納税申告所の公表を求めている。

トランプ氏をめぐっては、米紙ニューヨーク・タイムズが27日、同氏が大統領に当選した2016年に納税した連邦所得税がわずか750ドル(約8万円)だったと報じていた。トランプ氏は報道について「フェイクニュース」だと反論した。

米大統領は1970年代以降、選挙段階で納税記録など財務状況を公表するのが慣例となっていた。しかし、トランプ氏はこれまでに納税記録を明らかにしておらず、数年にわたり民主党から批判を受けてきた。

トランプ氏は自身の納税申告書は現在監査中のため、終了するまでは公表しないとしている。監査が行われている間に大統領が納税申告書を公表できないという法律上の理由はない。

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バイデン氏の納税申告書からは、昨年は98万5000ドル(約1億400万円)近い収入があり、連邦所得税などで合わせて34万6000ドル(約3660万円)を納めていたことがうかがえる。その後、過払い分約4万7000ドル(約497万円)が還付された。

バイデン陣営のケイト・ベディングフィールド選対副本部長は、納税申告書の公表は「歴史的な水準の透明性」だとし、「大統領、自分の納税申告書を公表するか、黙っているか、どちらかにしてください」と述べた。

バイデン氏の副大統領候補のカマラ・ハリス氏と夫ダグラス・エムホフ氏は、301万8127ドル(約3億1900万円)の課税所得を報告した。その大半はエムホフ氏の法律事務所の共同経営によるものだ。夫妻は118万5628ドル(約1億2500万円)の所得税を納めた。

ニューヨーク・タイムズが入手した、過去20年以上にわたるトランプ氏や関連企業の納税記録によると、同氏側は18年間のうち11年も所得税を納めていなかったという。

トランプ氏はかつて司会していたリアリティ番組「アプレンティス」で成功を収め、当初は18年間で9500万ドル(約100億4500万円)もの巨額の税金を支払った。しかしその後、納税額の大半にあたる7290万ドル(約77億600万円)の税還付を受けた。この還付金をめぐっては現在監査が進められている。

ニューヨーク・タイムズは、トランプ氏は「アプレンティス」に出演していたころ、ヘアスタイリング代として7万ドル(約740万円)以上を事業費として計上していたとも報じている。

(英語記事 Biden and Harris release tax returns before debate