2020年09月30日 11:54 公開

アフリカ南部ジンバブエの野生生物当局はこのほど、8月下旬からゾウ30頭以上が、細菌感染が原因で死亡したとみられると明らかにした。

ゾウはうつ伏せの状態で見つかっており、専門家はゾウが唐突に死んだことを示していると指摘する。

ジンバブエ北西部のワンゲ国立公園の関係者は、牙がそのまま残っていたことから、密漁の犠牲になったとは考えていない。

ジンバブエの公園・野生生物管理局(ZPWMA)によると、これまでにゾウ約34頭の死骸が見つかっているが、まだ発見されていないゾウもいるとみられている。

ゾウの死骸はワンゲ国立公園とヴィクトリア・フォールズ(滝)の中間に位置する森林とその周辺で見つかった。

数頭を検死したところ、肝臓やほかの臓器に炎症がみられたという。

ZPWMAのフルトン・マングワンヤ事務局長は、「この病気だけでは、ゾウの個体数全体に深刻な影響を及ぼす可能性は低い」とした。

「ジンバブエ北西部地域ではゾウの個体数が増えすぎて過密状態にある。この病気のアウトブレイク(大流行)は、その表れとみられる。特に暑くて乾燥した季節には、ゾウは水やえさをめぐる争いからストレスを受けている」

隣国ボツワナでも

隣国ボツワナでは今年、ゾウ数百頭が死んでいるのが見つかっている。先週にはボツワナの野生生物当局が、水中の微細藻類から生じた毒素が原因だったと発表した。

当局によると、合わせて330頭のゾウがシアノバクテリア(藍色細菌)が含まれた水を飲んで死亡した。

シアノバクテリアは水溜りなどに自然に発生する有毒な細菌で、藍藻として知られる巨大な藻類ブルームができることがある。

科学者たちは、このような有毒な藻類ブルームは温かい水を好むため、気候変動によって発生しやすくなっている可能性があると警告する。

専門家によると、アフリカで生息するゾウ約40万頭の半数が、ジンバブエとボツワナにいる可能性があるという。

(英語記事 Zimbabwe elephants die from 'bacterial disease'