2020年09月30日 14:04 公開

8月に結腸がんで死去した米ハリウッドスターのチャドウィック・ボーズマンさんが、昨年公開された映画「21ブリッジズ」の出演料の一部を、共演者シエナ・ミラーさんの出演料に充てていたとして、ミラーさんがボーズマンさんを称賛している。

ボーズマンさんとミラーさんは「21ブリッジズ」で、ともに刑事役を演じた。

ミラーさんは英誌エンパイアに、「ハリウッドの出演料格差は誰もが知っていますが、スタジオが決して払わないような額を要求しました」、「するとチャドウィックは、私の出演料がその額に達するよう、彼の出演料の一部を寄付してくれました」と話した。

また、「私にはそれだけの額が支払われて当然だと、彼は言いました」と述べた。

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「前代未聞の対応」

映画「ブラックパンサー」の主演で知られるボーズマンさんは、「21ブリッジズ」でプロデューサーも務め、フランキー・バーンズ役にミラーさんを強く推した。

ミラーさんは、「彼は私の作品のファンでした。私もその10倍、彼の作品を好きでしたから、わくわくしました」とエンパイアに話した。

「彼は私にこの映画への出演を求めて来ましたが、私は当時、これ以上仕事をしたくないと思っていました。ずっと働き続けてへとへとだったんです。でも、彼とは仕事をしたいと思いました」

「仕事に復帰するのをためらっていましたし、娘の学校も始まる時期で何かと不都合だったので、『報酬が適切ならやります』と言いました」

するとボーズマンさんは、映画界では聞いたことがないような対応を見せたと、ミラーさんは話した。

「これまで経験した中で一番驚いたことでした」


人柄を示すエピソードとして

「あんなことはまず起こりません。彼は『あなたにはふさわしい額、相当な額が支払われます』と言ったんです。ハリウッドの街であんなに丁重に、敬意を込めて振舞う男性は他に想像できません」と、ミラーさんは話した。

「その後、友人の男優たちにそのことを話すと、みんな無言になってしまいました。彼らは家に帰ってからたぶん、考えを巡らせたことでしょう」

「でも(ボーズマンさんの言動は)人目を意識したものではありませんでした。『もちろん、その額を得られるようにします。それだけ支払われるべきですから』というものでした」

ミラーさんは当初、この話をすべきか迷ったという。しかし、「彼がどんな人だったかの証になると考えたから」、公表を決めたという。

ミラーさんをインタビューしたジャーナリストのアレックス・ゴッドフリーさんは、「これは彼女が特に伝えたいと思った話だ」とツイートした。

(英語記事 Chadwick Boseman shared salary with Sienna Miller