
2020年10月09日 9:56 公開
韓国南東部・蔚山(ウルサン)の33階建てのビルで8日夜、大規模な火災が発生し、数百人が避難した。住民ら80人以上が煙を吸い込み、病院で治療を受けた。
現場の映像では、商業施設と住居のある複合ビル「サムファン・アールヌーヴォー」全体に炎が広がった。
すでに鎮火されたと報じられている。
韓国の通信社・聯合ニュースによると、数百人が避難した。屋上から逃げた人もいた。煙を吸って体調に影響が出た人も多数出ているという。
強風で被害拡大か
火災は午後11時ごろ発生し、強風にあおられ火の手が広がったという。火元は8~12階付近とされる。それらの階には、計約120世帯と商店が入っているという。
強風のため消火活動が困難だったとされる。
消防士らは、ビル内に残された人がいないか確認している。
目撃者の1人は聯合ニュースに、「突然、炎が上がった。窓は破れ、居間と寝室が燃えた」と話した。
別の目撃者は韓国YTNニュースに、ビルの外側に付いていた「外装材」が、火の回りを早めたとの見方を述べた。