2020年10月19日 12:12 公開

犯罪容疑者を香港から中国大陸へ引き渡せるようにする「逃亡犯条例」改定案に端を発した反政府デモで、若者に混じり英国旗を振って抗議していた64歳の女性が17日、約1年2カ月ぶりに公の場に姿をみせた。

「ウォンおばあちゃん」ことアレクサンドラ・ウォンさんは香港で行ったこの日の記者会見で、中国大陸で拘束されていたと明かした。

香港・新界と接する広東省深セン在住のウォンさんは昨年8月、45日間にわたり拘束され、抗議活動をやめるよう念書を書かされたという。

拘束理由は不明のままで、中国国歌を歌わされ、中国国旗を振る様子を撮影されたりした。自分は拷問されていない、マスコミの取材に応じない、もう抗議活動には参加しないと宣言する姿の動画も撮影されたという。

その後に陕西省の施設に移送され、「口論や騒ぎを起こした罪」で起訴され、保釈された。罪状の内容を示す書面は受け取っていないという。

深センに戻ってから1年間は香港に入ることが許されなかった。この保釈条件は先月末に失効したという。

ウォンさんは記者会見で、もはや自分は「政治状況が激変しない限り」深センに戻る「勇気がない」と話した。

その上でウォンさんは、自分は抗議活動をやめるつもりはないと述べ、8月に中国当局に拘束された香港の活動家12人の釈放を呼びかけた。

(英語記事 Hong Kong protester 'held by China for 14 months'