2020年10月21日 11:18 公開

ヴェトナムが「二重の大災害」に見舞われている。すでに新型コロナウイルスで大きな影響を受けているところに、過去数十年で最悪規模の洪水が発生したと、赤十字社は話している。

ヴェトナムでは今月に入り、洪水と土砂崩れによって100人以上が死亡、数十人が行方不明となっている。多くは軍兵士だ。

ヴェトナム赤十字社は声明で、「見渡す限り、家や道路、インフラが水浸しになっている」とした。

ベトナムはここ数週間、激しい雨に見舞われている。

今後数日間、さらなる降雨が予測されている。洪水の水位も上昇する恐れが出ている。

「今回の破壊的な洪水は過去数十年で最悪の規模だ」とヴェトナム赤十字社のグエン・テイ・スアン・トゥー社長は述べた。

「(新型ウイルス感染症)COVID-19による困難で大変な何百万人もの暮らしに、ものすごい打撃が加わっている」(ヴェトナム赤十字社・トゥー社長)

洪水により、17万8000軒以上の住宅が浸水。農作物は全滅状態で、家禽(かきん)と家畜も70万ほどの個体が死ぬか流されるかした。

「船や航空機、車両を使い、人々が直ちに食料、安全な水、防水シート、他の必需品などの救援を得られるよう努力している」(ヴェトナム赤十字社・トゥー社長)

国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は、ヴェトナムで何十万人もがさらなる危機に陥らないよう、避難場所や飲み水、食料の確保が早急に必要だとした。

IFRCのクリストファー・ラシ氏は、「この洪水で何百万人もが貧困のふちに追いやられるだろう」と述べた。

IFRCはこれまでに約32万5000ドル(約3400万円)相当の救援を行ったとしている。

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