2020年10月22日 13:16 公開

スペインで21日、新型コロナウイルスの累計感染者数が、西ヨーロッパで初めて100万人を超えた。

スペイン保健省はこの日、過去24時間に1万6973人が感染し、156人が死亡したと発表した。

1月31日に初の感染者が確認されて以降、スペインでは合わせて100万5295人が感染している。

累計感染者数が100万人を超えたのは、アメリカ、インド、ブラジル、ロシア、アルゼンチンに続いて6カ国目。

欧州ではここ数カ月間で感染者数が急増しており、各国政府は病院がひっ迫しないよう、感染の大流行(アウトブレイク)を抑制するため、厳格な新規制の導入を余儀なくされている。

スペインの状況は

新型ウイルスのパンデミック初期の数カ月間に大打撃を受けたスペインは、子どもの外出を禁止するなど、世界各国の中でも最も厳格な措置を取った。

その後、大半の欧州諸国と同様に、感染者の減少を受けて規制を緩和した。政府は新型ウイルスの影響で低迷する経済を押し上げるため、観光客を再び受け入れる必要があると強調していた。

ところが8月末ごろまでには、感染者が1日あたり1万人増加するようになった。入院患者数は過去2週間だけで20%増え、死者数も増え始めている。20日には218人の死亡が確認された。新型ウイルスの感染症COVID-19関連で死亡した人は計3万4366人に上っている。

こうした状況への対処をめぐり、政界は対立している。

国会では21日、極右政党VOXが提出したペドロ・サンチェス首相に対する不信任決議案について審議が行われた。一方、中央政府は今後の最善策について、各自治体と衝突を繰り返している。

中央政府は2日、首都マドリードに部分的ロックダウンを敷いたが、中道右派のマドリード市幹部はこれに反発。裁判所は8日に、中央政府の決定施行を認めない判断を下した。

しかしその後、中央政府はマドリードに15日間の非常事態を宣言した。

保健相は20日にも地方自治体幹部と面会し、今後の方針について協議する予定。

その他の欧州各国の状況

  • アイルランドは21日深夜から、今春に導入したのと同様の最高水準の新型ウイルス対抗措置を導入する
  • イタリアでは21日、新規感染者数が1万5199人となり、パンデミック開始以来最多となった
  • オランダ王室は、同国政府が感染者の急増に対処するために厳格な措置を導入しているにも関わらず、国王夫妻がギリシャで休暇を過ごしたことを謝罪した
  • ドイツのイェンス・シュパーン保健相が21日、新型ウイルス検査で陽性と判定され自主隔離していることが明らかになった
  • イギリス中部サウスヨークシャーは24日から、新型ウイルスの警戒レベルを最も高い「ティア3」に引き上げる
  • 英製薬大手アストラゼネカと英オックスフォード大学が開発中のCOVID-19ワクチンの臨床試験に参加していたブラジルのボランティア1人が死亡したと、ブラジル政府が21日に発表した。BBCの取材で、この被験者はワクチンの摂取は受けていなかったことがわかっている。臨床試験は今後も継続されるという

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感染対策

(英語記事 Spain records one million Covid cases