2020年11月07日 11:34 公開

米大統領選の開票が大詰めを迎える中、一部の開票所の周辺では、爆破予告や武装した人々の存在などによって緊張が高まっている。ただ、これまでのところ、目立った暴力行為や衝突は見られていない。

大接戦となっているペンシルヴェニア州では6日、最大都市フィラデルフィアの開票所近くでの爆破予告があり、警察が周囲を封鎖した。

地元メディアによると、開票所になっているペンシルヴェニア・コンヴェンション・センターにほど近いショッピングセンター「ファッション・ディストリクト」で爆発があるという電話を、警察が2件受けた。いずれも同じ人物からだったという。

警察は周囲を捜索したが、爆発物は発見されなかった。

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武装して州外から来た2人を逮捕

フィラデルフィアの開票所付近では前日の5日夜、銃を持った2人の男性が警察に逮捕された。

米メディアによると、2人はペンシルヴェニア州に近いヴァージニア州から車で移動していた。1人は上着の下に拳銃を携帯し、もう1人はホルスターに入れて拳銃を持っていた。車からはライフルと銃弾が見つかったと、警察は説明した。2人ともペンシルヴェニア州での武器所持の許可は得ていなかったという。

連邦捜査局(FBI)がヴァージニア州で2人に関する情報をつかみ、フィラデルフィア警察に知らせたという。フィラデルフィア地検は、2人が現場を訪れた理由を明らかにしなかったが、警察に寄せられた情報で大統領選の開票作業との関連性が指摘されていたと声明で述べた。

多くのデモ参加者が武装

開票が続くアリゾナ州のマリコパ郡では、開票所の前に多数の人々が詰め掛けた。BBCのリーガン・モリス記者によると、多くの人が「重武装」しているが確認できたという。同州では銃を他人に見える状態で持ち歩くことが認められている。

6日には右翼陰謀論ウェブサイト・インフォウォーズを運営する陰謀論者アレックス・ジョーンズ氏が姿を見せ、群衆の「1776!」、「ペロシを地獄で焼け!」といった掛け声を先導した。1776年はアメリカが独立宣言を採択した年で、「ペロシ」は民主党のナンシー・ペロシ下院議長のことだ。

通りを挟んだ場所では、他のグループがアメリカ国歌を歌っていた。

同州でのデモは日に日に参加者が増えている。デモのリーダーの多くは、ジョーンズ氏のように州外から駆けつけている。保守派の学生団体ターニング・ポイントUSAのチャーリー・カーク氏もその1人。

デモ参加者の大部分はドナルド・トランプ大統領を支持する人たちだ。ジョー・バイデン前副大統領の名前を書いたプラカードを持った数少ない1人は、大きな反対の声やブーイングを受けていた。トランプ支持者とみられる女性らは「彼をハグしてあげて」と言い、平和的なデモとなるよう周囲に呼びかけた。

デモはこれまで平和的だ。ただ、開票所の職員は出入りの際、安全のためにスタッフが付き添っている。

暴力や破壊は確認されず

3日の投票日の前には、各地で商店や事務所などが窓ガラスに板張りをするなどし、暴力や破壊行為の発生を警戒していた。ホワイトハウスの周囲にもフェンスが張り巡らされた。

各種調査では、米国民の75%近くが投票日かその後に暴力行為が起こると心配していた。

だが、これまでのところ、それは無用な心配となっている。

米紙ワシントン・ポストによると、大統領警備を担当するシークレット・サービスは6日から、デラウェア州ウィルミントンにいるバイデン氏とハリス氏の警備を強化する。

(英語記事 Election Live Page