2020年11月09日 12:47 公開

世界全体の新型コロナウイルスの感染者数が8日、累計5000万人を超えたことが、米ジョンズ・ホプキンス大学の集計で明らかになった。複数の国では1日の新規感染者数が過去最多を記録している。

ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、世界全体の死者数は125万5185人に上っている(日本時間9日午前)。

しかし多くの国で十分なウイルス検査が行われていないことから、実際の人数はこれよりずっと多いとみられる。

累計感染者の4分の1は感染の第2波で増加したと、ロイター通信は報じた。

これまでに1250万人以上が感染し、30万5700人以上が死亡している欧州は、今年初めのパンデミック(世界的流行)の中心となり、その後再び感染のホットスポットとなっている。

アメリカ、1000万人近くが感染

アメリカではこれまでに1000万人弱がウイルウス検査で陽性と判定された。8日には3日連続で1日あたり12万5000人以上の感染が確認されている。ノースダコタ州とサウスダコタ州は人口あたりの死亡率が最も高い。

アメリカのジョー・バイデン次期大統領は新型ウイルスのパンデミックに対し、より積極的なアプローチを取っていくと約束している。一方で、11月3日の米大統領選でバイデン氏と争った現職のドナルド・トランプ大統領は新型ウイルスの重大性を繰り返し軽視し、マスクの着用や社会的距離を置くなどの公衆衛生対策に抵抗してきた。

バイデン氏は早ければ9日にも、自身の新型ウイルス対策タスクフォースにトップクラスの科学者たちを指名するとしている。ウイルス検査の拡大のほか、全てのアメリカ人に対して周囲に人がいる場合のマスク着用を求めたい考えだ。

米食品医薬品局(FDA)のスコット・ゴットリーブ元長官は、バイデン氏が国内の感染状況がピークに達している最中に政権を握る可能性が高いと指摘する。

ゴットリーブ氏は米メディアに対し、新規感染者数はおそらく来年1月下旬には減少し始めているだろうとし、「それまでの間に何人が死亡し、何人が感染しているのかが、唯一の疑問だ」と述べた。

ロックダウン中のフランス、感染者の記録的増加も

フランスでは8日に3万8619人の感染が確認された。8万6852人という記録的増加がみられた前日7日からは大幅に減少した。しかし同国の保健省はデータ収集の際に問題があったとし、9日にデータの修正をする方針という。

また新たに271人の死亡が確認され、累計死者数は4万439人となった。

フランスでは感染拡大を食い止めるため、先月30日から少なくとも12月1日までの約1カ月間、2度目となる全国的なロックダウンが敷かれている。在宅勤務ができない人の通勤や必需品の購入、治療あるいは1日1時間の運動のための外出のみ認められている。

その他の国の状況は

欧州で最も死者数の多いイギリスでは、新たに2万572人の感染と156人の死亡が確認された。これにより、累計死者数は4万9044人となった。

しかし同国の国家統計局(ONS)の最新データでは、国内の感染者数の増加ペースは安定しつつあり、ここ数週間よりも減速しつつあることが示されている。

インドブラジルも感染増加で大打撃を受けている。

ポルトガルは9日から国内の大部分に外出禁止令を出す。

スイスは入院者数の増加に対応するため、4カ月間の訓練を受けた陸軍の予備役200人を病院に派遣している。

アルジェリアはすでに48地域中20地域に出している外出禁止令を、さらに9つの地域に拡大した。新型ウイルスに感染した同国のアブデルマジド・テブン大統領(74)の健康状態について、大統領府は「継続的な改善傾向」にあるとしている。ヘビースモーカーのテブン氏は、先月下旬からドイツで新型ウイルスの治療を受けている。

日本では8日、2021年に延期されているオリンピック・パラリンピックにむけた新型ウイルス対策の試金石と位置づけられた体操の国際大会「友情と絆の大会」が東京で開催された。出場選手たちには毎日の検査や会場内でのマスク着用が義務付けられた。観客は入場時に検温を受け、除菌ミストを浴びた。


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