2020年11月10日 15:31 公開

アフリカ南部モザンビークの北部の村で、イスラム主義者らの武装集団による襲撃があり、50人以上が首を切断されて殺害された。国営メディアなどが報じた。

国営モザンビーク通信が生存者の話として伝えたところでは、武装集団は6日夜に同国北部カーボデルガード州のナンジャバ村を襲撃。「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」と唱えながら銃撃し、家々に火を放ったという。

同村では2人が頭部を切断されて殺され、女性数人が拉致されたという。

モザンビーク通信はまた、別の武装集団がムアティデ村を襲い、50人以上を頭部を切断して殺害したと伝えた。

民間メディアのピナクル・ニュースによると、逃げようとした住民らは捕らえられ、村内のサッカー場に連れて行かれた。6日夜から8日にかけ、そこで首を切断され、遺体を細かく切り刻まれる残虐行為が起きたという。

天然ガスが豊富なカーボデルガード州では、2017年以降、武装勢力による残忍な襲撃が相次いでいる。

これまで2000人近くが殺害され、約43万人が住む家を失っている。同州はイスラム教徒が多い。


武装勢力は、イスラム主義の武装組織・イスラム国(IS)と関連があるとされ、アフリカ南部におけるISの基盤になっているとされる。貧困や失業率の高さを背景に、同州などでイスラム主義による支配地域を形成しようと、若者を戦闘へと誘い込んでいるという。

同州の多くの住民は、ルビーやガスなどの天然資源産業の恩恵をほとんど受けていないとして、不満を抱いている。

モザンビークの首都マプトで取材するBBCのジョゼ・テンベ記者は、武装勢力の今回の襲撃は、これまでで最悪だろうと解説。多くの人が衝撃を受けており、平和的な解決を求めていると伝えた。

モザンビーク政府は、武装勢力の暴動を抑えるため、国際社会の支援を要請している。

同国では4月にも、カーボデルガード州の村で、50人以上が頭部を切断されたり銃撃されたりして殺害された。今月に入ってからも、同州で9人が頭部を切断されて殺された。

複数の人権団体は、モザンビークの治安部隊も暴動を抑制する際に、恣意(しい)的な逮捕や拷問、殺人などの人権侵害をしていると述べている。

(英語記事 Militant Islamists 'behead more than 50' in Mozambique