2020年11月10日 17:35 公開

ドナルド・トランプ米大統領の側近で、大統領選後の訴訟作戦を指揮してきたデイヴィッド・ボシー氏(55)が新型コロナウイルスに感染していることが9日、明らかになった。複数の米メディアが伝えた。また、ベン・カーソン米住宅都市開発長官が検査で陽性だったとも報じられている。

トランプ陣営が大統領選後に展開している訴訟作戦の中心にいるボシー氏は、ホワイトハウスを訪問した際に、検査で陽性が判明したという。

米NBCニュースは消息筋の話として、ボシー氏はこのためもはや陣営の「意思決定プロセスの一員ではなくなった」と伝えた。

ただし、ホワイトハウスもボシー氏自身もこの件についてコメントしていない。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計では、アメリカではこの日、新型ウイルスの感染者が累計1000万人を超えた。死者は23万8000人以上に上っている。

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ボシー氏は共和党系の熱心な活動家として知られ、トランプ大統領の熱烈な支持者でもある。2016年の大統領選ではトランプ陣営の選対副本部長を務めた。

弁護士の資格は持っていないが、こうした資質をビル・ステピエン選挙対策本部長に買われ、選挙後の訴訟作戦の担当になった。

民主党のジョー・バイデン次期大統領が当選確実となった大統領選の結果について、トランプ大統領は引き続き不正選挙だとして、圧勝したのは自分だと繰り返し主張している。陣営は複数の州で開票結果に異議を唱えて、提訴を繰り返している。

トランプ氏は9日には、ネヴァダ州で不正票が「掃き溜めの汚物」のように大量に見つかった、ペンシルヴェニア州では「考えられないほど違法な」行為があったとツイッターで連投。ツイッター社は一連のツイートに「選挙の不正に関する主張は真偽が議論となっている」と警告をつけた。陣営は今のところ、不正の具体的な証拠は提示していない。

他にも多数の新型ウイルス感染者が

カーソン長官の新型ウイルス感染も、9日に複数の米メディアで報道された。

ABCニュースによると、カーソン氏は現在、首都ワシントン近郊のウォルター・リード米軍医療センターで治療を受けているものの、患者として入院したわけではないという。ウォルター・リードには10月初め、COVID-19を発症したトランプ氏も3日間入院した。

ABCニュースはカーソン氏の側近の話として、カーソン氏は「体調は良好で、回復を速める効果的な治療が受けられる幸運を喜んでいる」と伝えた。

カーソン氏は大統領選投票日の3日夜、ホワイトハウスで数百人が出席したパーティーに」参加していたという。

政権関係者ではほかに、6日にはホワイトハウスのマーク・メドウズ大統領首席補佐官の感染も報じられたている。

ホワイトハウスでは9月26日に開いた最高裁判事指名の式典以降、新型ウイルスの感染者発覚が相次ぎ、トランプ氏やファーストレディーのメラニア氏も感染・発症している。

ほかにもステピエン選対本部長、ケリーアン・コンウェイ元大統領顧問、ケイリー・マケナニー報道官、ニュー・ジャージー前州知事のクリス・クリスティー氏など、複数のホワイトハウスや共和党関係者の感染が判明している。

(英語記事 Trump post-election adviser 'positive for Covid'