2020年12月01日 14:53 公開

テニス界のスターである大坂なおみ選手(23)が、少女漫画誌「なかよし」に来月から登場する漫画でキャラクターのモデルになった。

キャラクターは、ピンク色の髪にオレンジ色のサンバイザーを着け、テニスラケットを手にしている。

グランドスラム(4大大会)で3度優勝し、世界の女子スポーツ選手で最も収入が多い大坂選手は29日、キャラクターが描かれている「なかよし編集部」のツイートを、自らのアカウントに投稿

「漫画を読みながら、アニメを見ながら成長したことで、私と姉は強く結束した。だから私たちは2人とも、本当に興奮している」と書き込んだ。

https://twitter.com/naomiosaka/status/1332719716163592192


キャラクターの創作には、大坂選手の姉の大坂まりさんが関わった。

「なかよし」は、日本で最も歴史と影響のある漫画誌の1つ。同誌によると、このキャラクターが登場する漫画「アンライバルド NAOMI天下一」は、12月28日発売の2月号から掲載される。

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「大きな前進」

大坂選手は、日本人の母とハイチ人の父の間に大阪市で生まれた。3歳のとき、家族とともに米ニューヨークに移り住んだ。

「ハイチ人と日本人の間に生まれた女性キャラクターを、それも大成功して世界的な憧れの対象となっている人を主人公にするのは、漫画の文化的意識と表現の点で大きな前進だ」と、早稲田大学で文化、メディア、社会について教えるローランド・ケルツ客員教授はBBCに話した。

異なる人種の親を持つキャラクターが漫画の主人公となることは、皆無ではないが珍しい。ただその場合、白人と日本人との間に生まれた人であることが多いと、ケルツ氏は言う。

アメリカにおける日本のポップカルチャーの影響を探った本「ジャパナメリカ」を著したケルツ氏は、日本は自国を伝統的に単一人種の国とみなしており、それを超えようとする漫画家が少ないことが背景にあると分析する。


過去には日清食品の広告が大坂選手を漫画キャラクターとして描いたことがあったが、すぐに批判の的となった。実際よりも肌の色を白めに、髪の色を明るめにしたためだった。

「私の肌は褐色。それはかなりはっきりしている」と大坂選手は昨年、記者会見で話した。まだ、日清食品から直接、謝罪を受けたと述べた。

大坂選手は日本で高い人気を誇る一方、激しい人種差別の対象にもなっている。

2019年10月には、日本の漫才コンビが大坂選手について「漂白剤が必要」、「日焼けしすぎ」などと言ったとして謝罪した。当時は大坂選手が日本で開かれたパン・パシフィック・オープンで優勝した直後だった。

このコンビの所属会社も「ダイバーシティの尊重が重視される昨今において」、「著しく配慮を欠く発言を行った」として謝罪したが、大坂選手の名前には触れなかった。

全米オープンでのマスク

大坂選手は今年、米テニスのセリーナ・ウィリアムズ選手を抜いて、最も収入の多い女性スポーツ選手になった

最近は、人種差別への反対などで自身の影響力を使うことが増えている。

今年の全米オープンでは、警察の人種差別的な暴力によって亡くなったとされる黒人の名前が書かれたマスクを、1試合ごとに変えて着用した

(英語記事 Japan's Naomi Osaka inspires manga character