2020年12月04日 13:35 公開

アメリカのジョー・バイデン次期大統領は3日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、自分が就任する来年1月20日から100日間にわたり国民にマスク着用を求める考えを明らかにした。

バイデン氏は米CNN番組で司会者のジェイク・タッパー氏に、「自分が大統領に就任した初日、皆さんに100日間のマスク着用を求めるつもりだ。100日間だけだ。永遠ではなく。100日間だ」と述べた。

バイデン氏は、国民1人1人がマスクなどで顔を覆えば、新型ウイルスの感染症COVID-19は「大幅に減少する」はずだと述べた。

「予防接種をしてマスクを着用すれば、感染者数はかなり減ると思う」

また、全ての米政府施設内でのマスク着用を命じる方針も明かした。

バイデン氏はさらに、トランプ政権で新型ウイルス対策を率いる、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長のアンソニー・ファウチ氏について、新政権でも新型ウイルス対策チームのトップに起用する考えも明らかにした。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると(日本時間4日正午時点)、アメリカではこれまでに1412万4678人の感染と、27万6148人の死亡が確認されている。

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マスク着用を

憲法の専門家たちは、米大統領にはマスク着用を国民に命じる法的権限はないと指摘する。しかしバイデン氏はインタビューで、カマラ・ハリス次期副大統領と共に、自分たちが率先してマスクをすることで模範を示すつもりだと述べた。

大統領は米連邦政府の資産については執行権限を持つため、バイデン氏は連邦政府の庁舎ではマスク着用を義務付けるつもりだと話した。

また、「交通機関や州と州との移動、飛行機やバスになどではマスクをしなければならない」と付け加えた。

米航空会社や空港、ほとんどの公共交通機関ではすでに全ての乗客と従業員に対して、マスクなどで顔を覆うよう求めている。

国内の公衆衛生専門家は公共交通でマスク着用を義務づけるよう求めているが、トランプ政権は「過剰な制約」だとしてこれに反対している。

「喜んで」ワクチン接種

バイデン氏はワクチンについては、安全性に対する世間の不安を和らげるため、「喜んで」公の場で接種を受けるとした。

バラク・オバマ氏、ジョージ・W・ブッシュ氏、ビル・クリントン氏の大統領経験者3人もまた、ワクチンの安全性を示すために公の場で接種を受ける用意があると表明している。

バイデン氏は「ワクチンの有効性を信じられなくなった人が大勢いる」だけに、「大統領と副大統領がどうするか、これは大事なことだ」と付け加えた。

バイデン氏と共にインタビューに応じたハリス次期副大統領は9月、トランプ政権下の公衆衛生当局が承認したワクチンは信用できないと発言し、共和党から批判された経緯がある。

米調査会社ピュー研究所によると、新型ウイルスワクチンの接種を受けても良いと答えた国民は60%。9月時点の51%からは増えている。

バイデン氏が就任への準備を進める中、製薬大手は米国民に数百万回分のワクチンを配布できる態勢を整えている。

独ビオンテックと新型ウイルスワクチンを共同開発する米ファイザーは、臨床試験で95%近い有効性を示したとしている。米モデルナも同様に94%近い有効性が確認できたとしている。いずれも米食品医薬品局(FDA)にワクチンの緊急使用許可を申請している。

2日にはイギリスがファイザーのワクチンについて、世界で初めて広範な使用を承認した。


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(英語記事 Biden to ask Americans to wear masks for 100 days