2020年12月04日 14:38 公開

欧州連合(EU)を離脱したイギリスとEUとの間で通商交渉が行き詰まっている問題で、打開する見込みは「減少」しているとの見方を、英政府高官が示している。

英政府高官らは、BBCのローラ・クンスバーグ政治編集長に、EU側が「ぎりぎりになって」、「交渉に新たな要素を持ち込んだ」と述べた。

ただ、交渉が一気に前進することは、「今後数日の間でまだ可能だ」と話した。

イギリスとEUの通商協定をめぐる交渉はこの日、夜も続いた。現在の通商協定は今月末に失効する。

そのため双方は急いで、漁業権や競争ルールなどの重要分野で妥協を探っている。

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EU側の関係者は交渉について、競争のルールや基準の公平化をめぐって「極めてのろのろした」状態にあると、クンスバーグ政治編集長に話した。

別のEU側関係者は、「EU側から驚くような主張や新たな要求」はしていないと述べた。

クンスバーグ政治編集長は、競争ルールの違反をどう取り締まるかが争点になっているようだと説明した。


イギリスのEU離脱(ブレグジット)の移行期間は、残り4週間を切っている。イギリスとEUは、移行期間後の新たな関係を決めるため3月から交渉を続けているが、行き詰まっている。

クンスバーグ政治編集長は、「行き詰まりの原因となっている障害はまったく新しいものではないが、イギリス側は交渉が24時間逆戻りしたように感じている」、「解決すべき問題がまだある」と指摘した。

編集長によると、交渉は2日遅くにいったん、合意に到達するかにみえたが、3日午後7時(イギリス標準時)少し前になって、状況が悪化したという。

「協定はあったほうがいい」

これより先に、アイルランドのサイモン・コヴニー外相は、交渉が「最終段階にある」と同国の放送局RTEに話した。

コヴニー氏は3日、パリでフランス側とのブレグジットに関する会合に臨むのを前に、交渉を「数日内に」終結させるため努力していると述べた。

イギリスのボリス・ジョンソン首相は2日、EU側は「イギリスにとって何が肝心なのか知っているはずだ」と述べた。

イギリスとEUの対面での交渉は、1週間の休止を置いて、先週末から続いている。

イギリスの最大野党・労働党のサー・キア・スターマー党首は3日、「協定を結ぶか結ばないかを選ぶなら、国益のためには明らかに結んだほうがいい」と述べた。

(英語記事 'Prospect of breakthrough receding' in UK-EU talks