2020年12月08日 10:56 公開

11月の米大統領選でドナルド・トランプ大統領がミシガン州で敗北したことをめぐり、武装した抗議者たちが、同州のジョセリン・ベンソン州務長官(民主党)の自宅前で不正があったと抗議した。ベンソン氏が6日、説明した。

ミシガンのベンソン州務長官は6日の声明で、5日夜に息子とクリスマスの飾りつけをしていたところ、「数十人」が自宅にやってきたと述べた。

ベンソン氏によると、デトロイトにある自宅の外に抗議者が現れ、ミシガン州の開票結果を覆すよう「はっきりと、大声で、脅迫的な」要求をしたという。

抗議者たちは「選挙を盗むな!」と叫び、選挙で不正があったとするトランプ氏の主張を繰り返した。

抗議の一部はフェイスブックでライブ配信された。

「我々は身を引かない。諦めない。ものすごい圧勝で100%完全な勝利を獲得したあの男(トランプ氏)から勝利を奪うことはできない」と、動画を投稿したグィネヴィア・ピータース氏は述べた。

ミシガン州は先月、野党・民主党候補だったジョー・バイデン氏の勝利を認証し、バイデン氏は同州の選挙人16人を獲得した。

ウィリアム・バー司法長官は、大統領選での不正は証明されていないとしている。

大統領選をめぐり、抗議者たちに標的にされる政府や選挙当局者が増加している。ベンソン氏もその1人となった。

「抗議を装った不穏な行動」

地元メディアによると、警察は5日午後9時50分ごろ、公の場で騒動が起きているとの通報を受けて出動。群衆は間もなく解散した。地元警察の本部長も、一部の抗議者が武装していたと考えていると述べた

逮捕者は出ていない。ミシガン州では武器を合法的に所有し、隠し持っていない限り、武器の携帯は犯罪ではない。

ミシガン州のダナ・ネッセル司法長官とウェイン郡のキム・ワージー検事は声明で、今回の出来事は「抗議を装った不穏な行動」だとした。

「誰でも市民的、民主的手段で、ベンソン州務長官の事務所に合法的に不満を伝えられる。自宅にいる子どもや家族を恐怖に陥れるのは活動とはいえない」

当局者らに脅迫相次ぐ

大統領選をめぐっては、トランプ氏が開票結果の受け入れを拒んでおり、バイデン氏の勝利は不正行為の結果だとして訴訟を連発している。不正の証拠は示していない。

ジョージア州の選挙当局者ガブリエル・スターリン氏(共和党)は先週、スタッフが殺害予告を受けていると明かし、トランプ氏が暴力行為を扇動していると警告した。

先月には、アリゾナ州のケイティ・ホブス州務長官が、家族が「まったく忌まわしい脅迫」を受けたと述べた。

(英語記事 Armed protesters flock to Michigan official's home