
2020年12月08日 12:35 公開
イギリスで6日、謎の金属製のモノリス(一枚岩のような建造物)が発見された。同様のモノリスはここ数週間、アメリカとルーマニアでも発見されている。
鏡張りのこの構造物は、イングランド南部ワイト島のコンプトン・ビーチで発見された。住民のアレクシア・フィッシュウィックさんは、散歩の途中にこのモノリスを見つけて「あ然とした」、「とても不思議な感じがした」と語った。
11月には米ユタ州の砂漠で金属製のモノリスが発見され、ソーシャルメディアで話題となった。その後、模倣品も出現するようになった。
このモノリスについては、彫刻家が置いた作品だろうとの見方が強まっているが、発見から数日後に撤去された。
ほかにも、カリフォルニア州南部とルーマニアでも、同様のモノリスが発見されている。
設置許可はなし
フィッシュウィックさんは、「ユタ州とルーマニアでの出来事を知っていたので、これがすごいものだと分かりました。でもたくさんの人が気付いていなかった」と話した。
また、最初にこの写真をインターネットに投稿した際、写真は加工したものだと思われたと話している。
モノリスが発見された場所を管理しているナショナル・トラストによると、モノリス設置の許可は取られていない。ただし、すぐに撤去する予定はないという。
ナショナル・トラストの広報担当者は、「今朝までモノリスに気付かなかったが、コンプトン・ビーチを訪問したところ、鏡を張ったプラスチックかアクリル樹脂でできており、木製の台座に取り付けられているようだ」と説明した。
「向こう数日、ビーチが安全か、混雑しないか監視する必要がある」
米国では匿名集団が名乗り出る
ユタ州とカリフォルニア州のモノリスについては、「The Most Famous Artist(最も有名な芸術家)」という匿名の集団が製作者として名乗りを挙げた。ユタ州のモノリスに4万5000ドル(約470万円)の値札の付いた画像をインスタグラムに掲載している。
しかし、ワイト島のモノリスについて尋ねられると、「モノリスは現時点で私の手に負えなくなった。地球で神話を広めようと頑張っている全てのエイリアンに幸あれ」と答えた。
作家アーサー・C・クラークの作品に基づいた映画「2001年宇宙の旅」には、姿を見せない存在が作った黒いモノリスが出てくる。ワイト島でモノリスが発見されたというニュースを受け、ソーシャルメディアではこれが別次元への出入り口ではないかというジョークが飛び交っている。
ただし、ワイト島のモノリスを見学に行った人の多くは、地球外生命体ではなく、芸術家が置いていったものだろうとみている。
https://twitter.com/RobdaBank/status/1335924121457340419
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