2020年12月11日 15:35 公開

新型コロナウイルスのワクチンについて米食品医薬品局(FDA)に提言する立場の専門家委員会は10日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンの緊急使用を許可するよう勧めた。

委員23人でなる専門家委員会は、ワクチンがもたらす利益がリスクを上回るかを検討し、勧告を決定した。

ファイザーのワクチンはこれまで、イギリス、カナダ、バーレーン、サウジアラビアで承認されている。

アメリカで接種が始まるには、FDAの承認が必要だ。FDAは近日中にも承認する見込み。

同国では新型ウイルスの死者が、過去24時間で3000人以上に達した。1日あたりとしては世界最多となっている。

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アレックス・エイザー保健福祉長官は10日、FDAの会合後、「近日中にワクチンを手に入れ、来週には最も危険度が高い人たちに(接種を)実施する」と述べた。

連邦政府によるワクチン計画「オペレーション・ワープ・スピード」では、承認から24時間以内にワクチンの供給が始まることになっている。

ファイザーは12月下旬の最初の供給に向け、640万回分のワクチンの用意を計画している。1人につき2回の接種が必要なため、約300万人が接種を受けられることになる。アメリカの人口は約3億3000万人。


優先順位は不明確

米疾病対策センター(CDC)は、保健分野で働く2100万人と、長期入所型の介護施設で暮らす高齢者300万人が、接種で最優先されるとしている。

だが、それ以外の優先順位については明確な合意が形成されていない。社会的に不可欠な業務に就いている8700万人が次の接種対象になるとみられているが、決定権は州政府にある。

当局は、リスクが高くない国民への接種は来春、実施される見通しだとしている。

米モデルナと米国立衛生研究所(NIH)が開発したワクチンも現在、緊急使用許可が申請されている。ファイザーのワクチンと同様、2回の接種が必要となる。


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(英語記事 US drug experts recommend Pfizer vaccine approval