2020年12月13日 10:52 公開

ナイジェリア北西部カツィナ州で11日夜、寄宿中学校が武装集団に襲われ、生徒数百人が行方不明になっている恐れがある。

襲われたのは、800人以上の男子寄宿生が学ぶ政府科学中等学校。目撃者によると、オートバイの集団が学校に押し寄せ、空中に発砲し始めたという。

政府軍は12日、武装グループの潜伏場所を森林地帯に発見し、銃撃戦になったと明らかにした。この結果がどうなったかはっきりしないものの、政府当局者は生徒が負傷したという情報はないと話している。

一方で、ナイジェリアのムハンマドゥ・ブハリ大統領は襲撃を非難し、行方不明の生徒の人数を確認するよう学校に命令した。

事件の知らせを受けて学校を訪れ、自分の子供を家に連れ帰った保護者は、学校に連絡するよう政府は呼びかけている。

学校で何があったのか

カツィナ州カンカラにある学校周辺の住民はBBCに、11日午後11時ごろに銃声が聞こえ、襲撃は1時間以上続いたと話した。

当局によると、学校の警備員が防戦しているうちに、警察が到着したという。

学校は12日、警備員との銃撃戦で一部の襲撃犯は後退し、その間に一部の生徒は学校の塀を乗り越えて脱出に成功したと声明を発表した。

行方不明だと思われた生徒のうち、約200人は自ら脱出して後に戻った。ただし目撃者たちは、複数の生徒が武装集団に連れ去られるのを見たと話している。

警察によると、武装集団との銃撃戦で警官1人が受傷して病院に運ばれた。

複数の近隣住民は12日、警察に協力して行方不明の子供たちの捜索に参加したと話した。多くの保護者は、子供たちを学校から連れて帰ったと話している。

目撃者の1人、ヌラ・アブドラヒさんはAFP通信に対して、「学校はがらんとしている。生徒たちは全員、学校を離れた。脱出できた子供の一部は今朝、町に戻ったが、バスで帰宅した生徒たちもいる」と話した。

カツィナ州のアミヌ・ベロマサリ州知事は、州内の全ての寄宿学校を直ちに休校にするよう命じた。

同州はブハリ大統領の地元で、大統領は現在、私用で1週間、同州を訪れている。

「カンカラの科学学校で罪のない子供たちを襲撃した、卑怯な盗賊たちを強く非難する」と大統領は声明を発表。「生徒たちの家族、学校当局と負傷者のために祈っている」と述べた。

カツィナ州内では学校襲撃の2日前にも別の地域で、村の指導者と住民20人が連れ去られる事件が起きている。

ナイジェリアでは2014年、北東部ボルノ州チボクの公立女子学校がイスラム過激主義武装勢力ボコ・ハラムに襲撃され、270人以上の生徒が拉致される事件が起きている。

カツィナ州の学校襲撃については、まだ犯行声明は出ていない。同州はボコ・ハラムが通常活動する北東部からは、離れている。

(英語記事 Nigeria school attack: Hundreds missing in Katsina after raid by gunmen