2020年12月22日 10:54 公開

欧州医薬品庁(EMA)は21日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、欧州連合(EU)加盟27カ国での使用を許可した。

ファイザー製ワクチンはすでにイギリスとアメリカで接種が始まっている。今後はEUの4億4800万人近い人々にも提供されることとなる。

EMAの決定から数時間後には、欧州委員会が予防接種での使用を正式に許可した。

早ければ27日にも一部のEU加盟国でワクチンの配布が開始される。

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EU全域ではこれまでに、新型ウイルスで31万1000人以上の命が失われている

クリスマスや新年の休暇中に人々が集まることで感染者が急増するのではとの不安から、ドイツやオランダなど複数の国が部分的ロックダウンを導入している。

また、イギリスでより感染力が高い新型ウイルスの変異種とみられる感染が拡大していることを受け、欧州各国がイギリスからの渡航を停止している。

EMAのワクチン評価は

EMAはファイザー製ワクチンについて、95%の有効性を示しており、16歳以上に接種可能だとした。

「多くの人に苦痛と苦難をもたらしたこのパンデミックとの闘いにおいて、本日の前向きな知らせは重要な1歩となる」と、EMAのエグゼクティブ・ディレクター、エマー・クック氏は述べた。

そして、「我々の徹底した評価の結果、このワクチンの安全性と有効性、そして品質が必要な基準を満たしていることをEU市民に自信を持って保証できる」と付け加えた。

「しかし、我々の任務はここで終わりではない。EU域内でワクチン接種を受ける人々を保護するため、我々はこのワクチンの安全性と有効性に関するデータの収集と分析を継続していく」

ドイツは予防接種センターを数百カ所設置し、27日にも最も重症化リスクの高い市民への接種を開始したい考えだ。

接種は21日間の間隔を空けて2回行われる。2回目は免疫の補強が目的。免疫自体は1回目の接種で作られ始めるが、2度目の接種から7日目で完全になるという。

このワクチンによる副作用のほとんどは非常に軽度なもので、ほかのワクチンと同様に1日程度でおさまるものだと、イギリスの医薬品委員会のサー・ムニール・ピルモハメッドは今月初旬に述べた。


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(英語記事 Covid vaccine approved for use in EU's 27 states