2020年12月27日 11:09 公開

約2000年前の火山噴火で灰に埋もれたイタリア南部ポンペイの「ファストフード」カウンターが、来年にも一般公開されることになった。

鮮やかな壁画や素焼きの容器などが残るこのカウンターは「テルモポリウム」と呼ばれ、温かい食事や飲み物を市民に提供する場だったという。2019年の発掘作業で発見され、26日にその様子が公表された。

現場に残る絵は、ここで食べることのできた食事の内容を示すものとされ、鶏やアヒルなどが描かれている。また、容器からは豚肉や魚、カタツムリや牛肉などの成分も検出されたという。

古代ローマの都市ポンペイは紀元79年、ヴェスヴィオス火山の噴火に見舞われ、街や住民ごと灰に埋もれた。そのため、考古学者にとっては豊富な資料が残っている。

ポンペイ遺跡公園の責任者、マッシモ・オサンナ氏はロイター通信に、「テルモポリウムをひとつまるごと発掘するのは初めて」で、「素晴らしい」発見だと話した。

イタリア南部ナポリの近くにあるポンペイ遺跡では現在も発掘調査が進められているが、新型コロナウイルス対策のため、観光はできなくなっている。遺跡公園の関係者は、来年4月の復活祭(イースター)までには、一般公開を再開したいとしている。

古代都市の約3割はまだ発掘中で、新しい発見が今なお続いている。11月には、噴火で死亡した男性2人の遺体の跡が公開された

(英語記事 Pompeii: Ancient 'fast food' counter to open to the public