2021年01月04日 15:38 公開


万引きの通報を受けたアメリカの警察官が、容疑のかけられた一家を逮捕する代わりに、クリスマスに食事ができるよう商品券を買ってプレゼントしていたたことが話題になっている。

米マサチューセッツ州のサマセット警察によると、マット・リマ巡査は先月20日、通報を受けて食品店に向かった。店内では女性2人が、レジを通さずに商品を持ち帰ろうとしたとして留め置かれていた。

事情を聞くと、この家族は経済的に困窮していた。食品を買うお金を持っていなかったが、幼い子ども2人にクリスマスディナーを食べさせたくて犯行に及んだと述べたという。

これを聞いたリマ巡査は、2人にこの店への「立ち入り禁止」を言い渡したが、万引きしようとしていたのが全て食品だったため、訴追はしなかった。

その上で、女性たちと子ども2人が別の店舗でクリスマスディナーの食事を買えるよう、250ドル(約2万6000円)相当のギフトカードを自腹で買って与えた。

リマ巡査は、「女性たちといた2人の子どもが、自分の子どもを思い起こさせたので、助けるしかなかった」と語った。

また、地元テレビの取材では、「この家族は明らかに助けを必要としていた。店に行って買えるものだけ買うか、子どもたちのクリスマスディナーのために万引きをするか、そんな決断を迫られるなんて想像を絶する状況だ」と話した。

「(女性たちは)とても感謝してくれたし、ある意味ショックを受けていたようだ。似たような状況のたくさんの人が、違う結末になると思ったと思う。逮捕されるとか、裁判所に行かなくてはならないとか」

「私は、万引き額に相当するだけのギフトカードを買った。正しいと思ったことをしただけ。大事なのは自分ではなく、あの家族の気持ちになって、少しだけ共感を形にしただけです」

(英語記事 Policeman buys shoplifting suspects Christmas food