2021年01月09日 13:26 公開

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は5日~7日の党大会の報告で、核兵器保有量や軍事力を拡大すると表明した。同国国営の朝鮮中央通信が9日に伝えた。

2016年5月以来約5年ぶり8回目の開催となった朝鮮労働党の党大会で、委員長は原子力潜水艦の建造について、「設計、研究が終わって最終審査の段階」にあると述べた。

さらに、アメリカは北朝鮮にとって「最大の敵であり、革新的発展の主たる障害」だとし、誰が権力の座に就いてもアメリカの対北朝鮮政策の本質は変わらないと述べた。

ただし、敵対勢力が北朝鮮に対して核兵器を使用しない限り、核兵器を使用するつもりはないと述べた。

アメリカは1月20日に、ジョー・バイデン次期大統領の就任式を控えている。アナリストたちは金氏の発言について、次期米政権に圧力をかける狙いがあるのではないかと指摘している。

北朝鮮の核開発をめぐるアメリカとの交渉では具体的な進展はほとんどみられなかったものの、金氏はドナルド・トランプ大統領と親しい関係を築いていた。

経済目標「ほぼ達成できず」

金氏は5日の党大会開会の辞で、前回大会(2016年)で打ち出した「国家経済発展5カ年戦略」について、「ほとんど全ての部門」の目標を達成できなかったと認めた

北朝鮮は昨年1月、新型コロナウイルスの感染症COVID-19の拡大を防ぐため国境を封鎖した。これまで国内での感染者は1人もいないと主張している。

国境封鎖により同盟国である隣国中国との往来は断たれ、同国との貿易は約80%減少した。

また、核開発計画などをめぐり国際社会から厳しい制裁を受ける中、台風や洪水により国内の家屋や作物が壊滅的な被害を受けた。

(英語記事 Kim vows to expand North Korea's nuclear arsenal