特に福知山市は、「教育の町」としてやってきた一面があり、現在、私立高校3校、公立高校3校と高校は計6校、さらに福知山公立大学があります。大学の設置者は市ですが、2020年から情報学部を開設するなど、教育に関わる環境が充実しています。また、医療分野に関しても、重篤患者に高度医療を提供できる三次救急を担う市民病院もあります。

 一方で、雇用面に関しても、国内有数の内陸工業団地があります。そもそも福知山市は交通の結節点として発達してきた街で、京都はもちろん、大阪や神戸といった都市部に1時間半ぐらいあれば行けるという地の利は抜群です。

 そして、何より大河ドラマ「麒麟がくる」の舞台としても注目されている点ですね。光秀は福知山にとっては善政をひいた良君という評価ですが、その光秀が福知山の街づくりの礎を築いてくれたという歴史があります。

 シンボルとなる福知山城の来場者は、当然ながら大河ドラマが決まってから急増しました。もともと、福知山城の天守閣は、市民のみなさんによる「瓦一枚運動」で再建された経緯があり、自分たちの街を自分たちで盛り上げていくマインドがあるんです。

 こうした中で、目下の課題はコロナ禍による経済低迷をどう克服するかは言うまでありませんが、大河ドラマブームが去った後、どうやって魅力を維持し、発信していくかも重要になります。

 これはまさに地方創生をどうやって現実的なものにするかということにつながります。そして福知山の強みも説明しましたが、魅力については、実は市民のみなさんも気が付いていない部分も多々あるんです。

 どこでもそうですが、自分たちの日常というのは、市民からすれば当たり前ですが、外部の人たちから見たら意外にも大きな魅力だったりするんですよね。こうした部分をもう一度見直して、磨き上げていくことが必要だと思っています。
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」ブームで来場者が絶えない福知山城=2020年12月、京都府福知山市(西隅秀人撮影)
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」ブームで来場者が絶えない福知山城=2020年12月、京都府福知山市(西隅秀人撮影)
 今回の非接触自動スタンプラリーに賛同してくれた店や施設を中心に、福知山には「名店」「名所」といえる優れたものが多数あるんです。例えば、長年続けてきた店などは、伝統を守っていながら、常に新しいものを創造し続けています。「もうこれでいいや」という発想はなく、時代に合わせて改良や新しいものを模索しているわけです。こうしたチャレンジ精神が持続している秘訣でしょうね。