2021年01月18日 15:39 公開

中国の2020年の国内総生産(GDP)が18日に発表され、主要国で唯一、伸び率がプラスだったことが明らかになった。

世界2位の経済大国である中国の統計によると、昨年のGDPは前年より2.3%拡大した。第4四半期(10~12月)は前年同期比6.5%増で、第3四半期(7~9月)の4.9%から加速している。

第1四半期(1~3月)は新型コロナウイルス対策で経済が停止した影響で、前年比6.8%の落ち込みだった。

しかし、厳格な感染抑制策と緊急経済対策が、回復につながった。BBCのカリシュマ・ヴァスワニ・アジア経済担当編集委員は、中国政府による強力で素早い都市のロックダウンがうまく機能したことが、今回の統計からわかると解説した。

輸出が好調

エコノミストらは今回の発表について、中国経済が回復ペースを速めつつあることを示すものとしている。

英誌エコノミストの調査部門であるエコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)のユエ・スー氏は、「今回のGDPデータからは、経済がほぼ正常化したことがわかる。この調子は続くだろう。ただ、中国北部の数省で現在起きているCOVID-19の流行が、一時的な変動をもたらすかもしれない」と述べた。

ロイター通信によると、エコノミストらの予想を上回った経済統計の発表を受け、中国本土と香港の株式市場は小幅の上昇をみせた。

だが、新型ウイルスは昨年、経済成長の足を強く引っ張った。中国各地で工場が閉鎖され、経済成長のペースは過去40年間で最も遅いものとなった。

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それでも、製造業は回復を果たしたとみられる。今回の統計で工業生産高は7.3%の増加を示した。

輸出も好調だ。中国の人民元の高値が続いて輸出に不利な状況のなか、昨年12月の輸出は予想を上回る成長だったことが、先週のデータでわかった。新型ウイルスの流行で各国の生産活動が停止し、中国製品の需要が高まっていることが背景にある。

とはいえ、いいニュースばかりではない。

国内需要は改善に遅れ

スタンダードチャータード銀行シニアエコノミストのリ・ウェイ氏は、新型ウイルスの流行に絡んだ輸出と、クレジット販売による自動車と住宅の販売が成長の大部分を占めており、内需は改善が遅れていると分析した。

「食料品や衣料品、家具、公共サービスの家庭消費はパンデミック前により少ないままだ。また、サービス業や運輸業は、客数や移動の規制を受け続けている」と、リ氏はロイター通信に話した。

小売販売は2020年の第4四半期で4.6%増となったが、年間では3.9%減となった。

多くのアナリストが2021年は成長が加速すると予測している一方、中国の国家統計局は、新型ウイルスの感染流行が国内外で大きな影響を及ぼし、「深刻で複雑な環境」をつくっていると警告している。

中国は緊張状態が続いている対米関係をはじめ、多くの難題を抱えている。ジョー・バイデン氏が20日に大統領に就任した後、米中関係がどう変化するかが注目されている。

(英語記事 China's growth accelerates, bucking global trend