2021年01月20日 12:49 公開

今月6日に起きた米連邦議会襲撃事件で、不法侵入などの容疑で18日に逮捕されたドナルド・トランプ大統領の支持者に対し、ナンシー・ペロシ下院議長(民主党)のノートパソコンやハードディスクを盗もうとした疑いが浮上している。

ライリー・ジューン・ウィリアムズ容疑者(22)は、建物に暴力的かつ不法に侵入した疑いや、秩序を乱す行動をした疑いで、ペンシルヴェニア州で拘束された。

容疑者は自ら当局に出頭したと、米CBSニュースは当局の話として報じた。

元恋人の宣誓供述書によると、ウィリアムズ容疑者はデータをロシア情報当局に売り渡す意図があったとされる。

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トランプ氏の支持者らが連邦議会議事堂に乱入した事件では、5人が死亡した。これまで200件以上が事件として捜査されており、ウィリアムズ容疑者の事件もその1つ。

FBIが捜査

逮捕容疑を記した書類は、ウィリアムズ容疑者が「入場制限されている建物や敷地に法的な許可なく意図的に入ったりとどまったりし、議事堂の敷地内で暴力的な入場や秩序を乱す行為をした」疑いがあるとしている。

逮捕容疑には、データに関する内容は含まれていない。

同容疑者がデータを盗もうとした疑いについては、連邦捜査局(FBI)捜査員が裁判所に宣誓供述している。FBIは関連の捜査を続けているとされる。

元恋人が通報

捜査員の宣誓供述書によると、議事堂を襲撃した群衆を撮影したテレビ映像にウィリアムズ容疑者が映っている。ペロシ下院議長の執務室がある上階へと続く階段を上るよう、群衆に呼びかけているのが聞こえるという。

ウィリアムズ容疑者の元恋人からは、同容疑者がペロシ氏の執務室からパソコンやハードディスクを持ち去ろうと考えていたとする通報がFBIにあったという。

元恋人は、「ウィリアムズはパソコン機器をロシアの友人に売り渡すつもりだった。ロシアの友人はその機器を同国の情報機関であるSVR(対外情報庁)に売る計画だった」と述べたとされる。

元恋人はまた、機器の受け渡しは「不明な理由によって失敗した」とし、「ウィリアムズがまだパソコン機器を持っているか破壊した」と話したという。

母親が娘だと確認

ペロシ氏の副補佐官ドリュー・ハミル氏は、議事堂襲撃事件の2日後にツイッターに、ペロシ氏の執務室からノートパソコンが盗まれたと投稿。ただ、問題のパソコンはプレゼン目的だけに使われていたとした。

一方、英ITVニュースは、「議事堂襲撃に関わり、ITVニュースが特定したトランプ氏支持者について、盗んだコンピューターをロシアに売り渡そうとした疑いがあり、FBIが捜査していることがわかった」とツイートした

https://twitter.com/itvnews/status/1351179450789072904


ITVニュースはこれまでに、ペンシルヴェニア州はリスバーグ在住のウィリアムズ容疑者の母親が、映像の女性は自らの娘だと確認したと報じている。娘は行き先を告げずに外出したと、母親は述べている。

(英語記事 Trump supporter arrested after Pelosi 'data theft'