2021年01月21日 17:45 公開

中国ネット通販大手・アリババ集団の創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が20日、教育関係者とのオンライン会議に出席した。マー氏が公の場に姿を見せるのは、アリババが中国当局の取り締まりを受けた昨年10月以来約3カ月ぶり。

マー氏の事業に対する当局の監視が強まる中、同氏の消息について様々な憶測が流れていた。

報道によると、マー氏は20日のオンライン会議で地方の教師100人と面会した。

数カ月ぶりのマー氏の登場を受け、この日の香港株式市場ではアリババ株が5%上昇した。

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マー氏の会議出席のニュースは、浙江省政府の支援を受けるニュースサイトTianmu Newsが最初に報じた。同氏は自身の慈善団体活動の一環として出席したという。

このイベントは例年、リゾート地の海南省三亜市で開催されているが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響でオンライン開催となった。

「(新型ウイルスの)感染流行の影響で三亜市で会うことはできない」と、マー氏は述べた。

「感染流行が収束したら、三亜市に行けなかったことの埋め合わせとして、時間をみつけてまた会いましょう!」

映像では、青い服を着たマー氏が、グレーの大理石の壁に囲まれ、しま模様のカーペットが敷かれた部屋からカメラに向かって語りかけていた。

この映像やTianmu Newsの記事からは、マー氏がどこからオンライン会議に出席していたのかはわからない。

規制当局の調査

中国の中央銀行の人民銀行は先月、アリババの金融関連企業アント・グループの幹部を呼び出し、運営面での大刷新を命じた。

マー氏は中国最大の決済プロバイダーであるアント・グループの創業者で、主要株主だ。

規制当局はこれに先立ち、アント・グループの香港と上海の証券取引所での新規株式公開(IPO)を阻止していた。同社は2020年で最大の370億ドル規模のIPOを予定していた。

このほかにも、中国の国家市場監督管理総局(SAMR)がアリババの独占的慣行をめぐる調査の開始を発表した。

マー氏は昨年11月、審査員として出演していた企業家育成コンテスト番組「アフリカズ・ビジネス・ヒーローズ」の収録に参加しなかったことから、同氏の消息をめぐり様々な憶測が浮上した。

当時アリババはスケジュールの都合で欠席したと説明したが、複数メディアは、昨年10月に上海で開催された公開イベントで、中国の銀行システムについて批判的な発言をして以降、マー氏の姿が確認されていないと報じていた。

(英語記事 Jack Ma makes first appearance since October