2021年01月24日 12:06 公開

米テレビ界の大物で、世界各国の指導者や著名人を大勢インタビューして有名になったラリー・キング氏が23日、ロサンゼルスの病院でなくなった。87歳だった。

キング氏は米CNNのトークショー「ラリー・キング・ライブ」を25年間司会するなど、ラジオやテレビのアナウンサー・司会者として60年以上にわたるキャリアを築いた。行ったインタビューの回数は約5万回に上るという。

自ら共同で立ち上げた製作会社オラ・メディアによると、ロサンゼルスのシーダース・サイナイ医療センターで亡くなった。米メディアによると今月初めに、新型コロナウイルスによる感染症COVID-19のため入院していた。

上着を脱ぎ、ワイシャツの袖をまくりあげたサスペンダー姿でインタビューするのが有名だった。ジェラルド・フォード氏からバラク・オバマ氏までの現職米大統領を全員インタビューしたほか、マーティン・ルーサー・キング牧師やダライ・ラマ、ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領、レディー・ガガ氏など、各界の指導者や著名人も大勢取材した。

オラ・メディアは「ラジオ、テレビ、デジタル・メディアの各プラットフォームで63年にわたり、ラリーは何万回とインタビューを重ね、数々の賞を受賞し、世界的な名声を得た。これは、長く記憶される彼の放送人としての独自の才能の証明だ」とコメントした。死因は明らかにされていない。

1933年にニューヨーク・ブルックリンで「ローレンス・ハーヴィー・ザイガー」として生まれたキングさんは、1970年代にラジオ番組司会者として有名になり、1985年に開局間もないCNNで「ラリー・キング・ライブ」を開始した。

テレビの生放送で視聴者からの電話に答えながら、著名人に話を聞くこの番組は人気を得て、長寿番組となった。ただし、ゲストの発言を検証・確認せず、相手が話をはぐらかしやすいあいまいな質問をするという批判も多く、対決的なインタビュー番組が人気を得るようになると視聴率は低迷した。キング氏は、視聴者と一緒になって学んでいけるように、ゲストについてあまり下調べしないのだとも話していた。

2010年には「毎晩つけているサスペンダーを外す時がきた」と、引退を発表した。

7人の女性と計8回結婚し、子供は5人いた。昨年には子供2人が、肺がんと心臓発作で相次ぎ亡くなっている。

放送以外の活動としては、経済的に困窮して医療保険のない人の心臓病治療を支援する慈善団体「ラリー・キング心臓基金」を1988年に立ち上げるなどした。

(英語記事 Larry King: Veteran US talk show host dies aged 87