2021年01月25日 13:32 公開

中国・山東省の金を採掘する鉱山で爆発が起き、作業員22人が閉じ込められた事故で、このうち11人が24日、2週間ぶりに救出された。

テレビの映像では最初の1人が救出される様子が確認できる。作業員は光から目を保護するため目隠しをされた状態で地上に引き上げられ、歓声が上がった。

この作業員は直ちに病院へ搬送されたが、「非常に衰弱」しているという。

最初の救出から約1時間で、さらに10人が鉱山の異なる場所から助け出された。国営中国中央テレビ(CCTV)によると、このうち1人は負傷しているという。

数人の作業員は救助隊員に支えられながら、自力で歩く姿が確認された。

残りの作業員11人のうち少なくとも1人は死亡し、10人の状況や生死は不明。救助隊は居場所の特定作業を進めている。

山東省の鉱山では10日、鉱山の入り口近くで爆発が起き、坑内で作業中だった22人が生き埋めになった。爆発の原因は分かっていない。

地下坑道に閉じ込められた作業員がいる地点まで掘り進むのに、数週間かかると予想されていた中、救助活動のスピードは大幅にアップした。

「日曜(24日)朝に、巨大な障害物が突然坑道の底に落ち、救助活動が大きく前進した」と、救助隊のリーダーは国営英字紙「環球時報(グローバルタイムズ)」に述べた。

最初に救出された男性は、何日間も食料や医薬品を受け取っていた10人がいた場所とは異なる地点に閉じ込められていた。

10人は、自分たちより約100メートル深い地点で孤立していた作業員と最初は連絡が取れていたが、その後途絶えてしまったと救助隊に伝えていた。この作業員が、24日に最初に救出された人かどうかはわかっていない。

当局はいまも行方不明となっている作業員たちと連絡が取れていない。

救助隊リーダーは、「行方不明の作業員たちがいるもようの坑道第6区画に到達」できるかはまだ分からないと述べた。

作業員はどうやって長い間生き延びたのか

原因不明の爆発の影響で鉱山入り口は大きく破損し、通信が途絶えた。

事故から1週間は作業員の生存は確認できなかった。17日になると、救助隊員は小さな穴に下ろしていたロープの1本が引っ張られるのを感じた。

そしてロープを介して、11人が同じ場所に、もう1人がさらに深い地点に閉じ込められているとするメモが届いた。

しかしその後、深い地点に閉じ込められていた作業員との連絡が途絶えた。また、同じ場所にいた11人のうち、頭部を負傷していた1人がこん睡状態に陥り、21日に死亡が確認された。


作業員が救出を待つ間、通信回線が確立され、狭い穴を通じて食料や医薬品が届けられた。

地下約600メートルの地点に閉じ込められた生存者たちは、救助隊との定期的な連絡を維持できた。

おかゆや栄養剤が届けられたほか、救出の数日前には作業員が腸詰の伝統料理をリクエストすることもあった。

相次ぐ鉱山事故

鉱工業への安全規制が緩い中国では、鉱山事故は珍しくはない。昨年12月には、重慶市の炭鉱で作業員23人が一酸化炭素中毒で死亡した。

同年9月にも、重慶市郊外の別の炭鉱で作業員16人が一酸化炭素中毒で死亡した。

南西部・貴州省では2019年12月、炭鉱での爆発事故で少なくとも14人が死亡した。

(英語記事 Eleven pulled out alive in China mine rescue