2021年01月26日 10:23 公開

ミシェル・ロバーツ健康担当編集長、BBCニュースオンライン

米モデルナは25日、同社のワクチンについて、イギリスと南アフリカで確認された新しく感染力の強い新型コロナウイルス変異株に有効とみられると発表した。

モデルナによると、同社ワクチンに反応してつくり出される抗体は、新型ウイルスの新たな変異株を認識して戦うことが、研究施設での試験の初期結果から示された

ワクチン接種を受けた人々についても同じことがいえるかは、さらなる研究で確認する必要があるという。

新たな変異株は、多くの国で急速に広まっている。

それらの変異株は、パンデミック(世界的流行)を発生させた最初のコロナウイルスより、人体の細胞に感染しやすいよう変化または変異している。

専門家らは、昨年9月に発見されたイギリスの変異株について、感染力が最大70%上昇しているとみている。

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現在出回っている各種ワクチンは、初期の新型ウイルスにあわせてつくられたものだ。しかし科学者らは、効果は同等ではないとしても、新たな変異株にも有効だと考えている。米ファイザーのワクチンについてはすでに、イギリスの新たな変異株から人体を守る効果があるとする初期結果が出ている

モデルナの研究では、同社ワクチンについて推奨されている2回の接種を受けた8人の血液サンプルを分析した。

結果はまだ査読を待っている段階だが、ワクチンがつくり出した免疫は新たな変異株を認識することを示している。

その免疫が中和抗体を生み出し、新型ウイルスが人体の細胞内に入るのを防ぐという。

新たな変異株にさらされた血液サンプルからは、この中和作用が機能するのに十分な抗体が見つかったとみられる。ただ、南アフリカで確認された変異株に対しては、イギリスで確認されたものほど効果はなかったとされる。

モデルナは、南アフリカの変異株から人体を守る効果は、早期になくなる可能性があるとしている。

ウイルスに詳しい英ウォーリック大学医学部のローレンス・ヤング教授はこの結果について、心配の種になり得ると述べた。

モデルナは現在、3回目のワクチン接種が人体に有益かの試験を進めている。

同社はまた、他の科学者らと同様、新たな変異株に合うようにワクチンを変更することが有益かも調べている。

モデルナのステファン・バンセル最高経営責任者は、「新型ウイルスが進化するなか、先回りして対応することが不可欠だ」と述べた。

イギリスの規制当局はすでに、国民保健サービス(NHS)によるモデルナのワクチン使用を認めている。だが、あらかじめ注文してあった1700万回分が届くのは春になるとみられている。

モデルナのワクチンは、イギリスで接種が進められているファイザーのワクチンと似た方法で作用する。

イギリスではこれまでに630万人以上が、ファイザーか英アストラゼネカのワクチンの1回目の接種を受けている。


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(英語記事 Moderna vaccine appears to work against variants