2021年01月30日 13:26 公開

スミサ・ムンダサド、保健担当記者

新型コロナウイルス対策のロックダウンが続いているイギリスの国民の4割が、昨春の最初のロックダウン期間より運動量が減っていると感じていることが、同国の大規模調査で浮かび上がった。

調査では、約2割がテレビ視聴や、映画のストリーミング視聴、ゲームの時間が増えたと答えた。

約3割は、より仕事をするようになったとした一方で、ボランティアや趣味にかける時間は減ったと回答した。

研究者らは、多くの人が現在のほうが大変だと感じており、日々の暮らしをどう過ごすかにより集中している様子がうかがえるとしている。

「目新しさが薄れた」

調査の中心となった英ユニヴァーシティ・コレッジ・ロンドンのデイジー・ファンコート博士は、「現在のロックダウンは冬期間に実施されているので、最初の時より運動をする人が減っているのは驚きではない」と分析。

「ただ、運動は身体的だけでなく精神的な健康状態も改善することを考えると、気がかりではある」と述べた。

また、「多くの人が余暇をテレビやゲームに費やしていることからは、最初のロックダウンで自由時間が増えた時に感じた目新しさが、人々の間で薄れてしまったこともわかる」

「趣味の時間が減少」も3割

調査はユニヴァーシティ・コレッジ・ロンドンが実施し、シンクタンクのナフィールド財団が資金を拠出。7万人の行動を40週以上にわたって調べた。

参加者は、前の週をどう過ごしたかを尋ねられ、最初のロックダウン期間の過ごし方と比べるよう求められた。

その結果、参加者について以下のことがわかった。

  • 40%は運動量が減った。増えたのは13%だった
  • 36%は芸術や工芸への関わりが減った。増えたのは11%だった
  • 30%は趣味(ガーデニング、日曜大工を含む)の時間が減った
  • 36%はボランティアの時間が減った。増えたのは13%だった
  • 19%はテレビ視聴や映画のストリーミング視聴が増えた。テレビ視聴が減ったのは13%だった

こうした発見について研究者らは、生活の満足度がここしばらく低下している様子がうかがえるとしている。

ナフィールド財団のシェリル・ロイド氏は、女性や低所得者などのグループで、ロックダウンによって精神面に影響が及ぶリスクがより高いと述べた。

ロイド氏はさらに、「ロックダウンがしばらく続く状況では、精神面でのサポートをどうしらた受けられ、必要な人はそうしたサポートを利用できることを周知させることが大事だ」と話した。

英政府は、昨年が「例外的に厳しく」、多くの人の精神衛生に影響が及んだ1年だったとの認識を示している。

報道官の1人は、「パンデミックの間、精神保健サービスをいつでも利用できるようにしてきた。最近始まった『すべての心が大事だ』(Every Mind Matters)キャンペーンによって、必要な人が助言やサポートを得られることについての認識が高まっている」と話した。

慈善団体マインドのロージー・ウェザリー氏は、最初のロックダウン期間中に人々の精神衛生が悪化し、初めて精神的な問題が生じた人もいた状況が、同団体の調査でわかったという。

ウェザリー氏はまた、「自分の気持ちや思考、行動の変化が2週間以上続いたり、行きつ戻りつしたり、日常生活に影響を与えたりしていると気づいたら、かかりつけ医に相談し、得られるサポートを紹介してもらってほしい」と述べた。

ユニヴァーシティ・コレッジ・ロンドンの調査は現在も続いている。参加者は広告やソーシャルメディア、さまざまなコミュニティーを代表する組織などを通して集められた。


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(英語記事 'Less exercise and more TV' than first lockdown