2021年02月01日 16:07 公開

イギリスで医療従事者などへの寄付金を募って有名となったサー・トム・ムーア退役大尉(100)が1月31日、新型コロナウイルスに感染して入院したことが明らかになった。サー・トムの娘が公表した。

サー・トムの娘ハナ・イングラム=ムーア氏はツイッターで、父親が1月31日にベッドフォード病院に搬送されたと公表した。同日まで家族と自宅で過ごしていたが、「呼吸するために追加の補助が必要な状態」になったものの、集中治療室には入っていないという。

大尉は数週間前から肺炎の治療を受けていた。先週になってウイルス検査で新型ウイルス感染症COVID-19陽性と判明したと、ハナ氏は説明した。

これまで受けてきた医療は「見事なもの」だったとたたえ、「ベッドフォード病院の素晴らしいスタッフは、父が心地よく過ごせるよう全力を尽くしてくれるはずだ。父ができるだけ早く、帰宅できるよう期待している」と述べた。

家族の広報担当によると、大尉はこれまで肺炎治療の薬を服用していたため、COVID-19ワクチンをまだ接種していない。

ボリス・ジョンソン英首相は、「あなたは全国民を元気付けてくれた。我々は全員、あなたの全快を願っている」とツイートした。

<関連記事>

自宅の庭を100往復

ムーア大尉は昨年4月、イギリスで最初のロックダウンが敷かれる中、新型ウイルス対策の最前線に立つ医療機関やスタッフを支援するため、英東部ベッドフォードシャーの自宅の庭を100往復して寄付金を募り、話題となった。

当初は4月30日の100歳の誕生日までに1000ポンドを集めることを目標としていたが、150万人以上の支持者から3279万4701ポンド(約47億1600万円)が集った。

大尉は「キャプテン・トム」の愛称で親しまれるようになった。

昨年4月30日の100歳の誕生日に名誉大佐の称号を与えられた

また同7月には、エリザベス女王からナイトの爵位が与えられ、「サー・トム」となった。同12月には英ブリティッシュ・エアウェイズの招待バルバドスに家族旅行に出かけた

お見舞いのメッセージ

ソーシャルメディアには回復を祈るメッセージが溢れている。

サッカーのイングランド代表チームはツイッターの公式アカウントで、「キャプテン・サー・トムが直ちに全快するよう願っている」と投稿した。

マット・ハンコック英保健相最大野党・労働党のサー・キア・スターマー党首もお見舞いのメッセージをツイート。スターマー氏は「私たちはこの危機の間ずっと、あなたに元気をもらってきた」と書いた。

BBCの朝の情報番組「ブレックファスト」司会者のダン・ウォーカー氏は、「頑張れ、キャプテン・トム」とツイート。大尉とチャリティー曲をデュエットした俳優兼歌手のマイケル・ボール氏も「愛と祈り」を送ると書いた。

(英語記事 Captain Sir Tom Moore in hospital with coronavirus