2021年02月04日 11:33 公開

今夏に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックでは、歌や声を合わせた応援は自粛するよう求められることになった。新型コロナウイルスの感染拡大防止対策をまとめた「プレイブック」(ルールブック)を、大会主催者が3日、公表した。

国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会が共同で出した初のプレイブックは、国際競技団体のメンバーと、審判などのテクニカルオフィシャル向け。今後、選手やメディア関係者を対象としたものが作成される。

今回のプレイブックは、応援の方法として拍手を勧めている。東京オリンピックは7月23日、同パラリンピックは8月24日に開幕の予定。

大会主催者は「見事で安全な開催」を実現すると強調しており、プレイブックは安全な大会を確実にするための取り組みに沿うもの。ただ、東京は現在、新型ウイルス対策の緊急事態宣言が出されたままだ。

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宿泊施設からの外出を制限

プレイブックは、声を出しての応援の自粛のほか、大会参加者に「14日間の行動計画」に従うよう求めている。これには移動や宿泊に関する詳細な計画が含まれている。

また、「観客として競技会場を訪れてはならない」としている。この項目からは、出場選手に対しても他の競技の会場に行くことを禁じることが予想される。


日本に到着してから14日間は、「観光地や商店、レストラン、バー、スポーツジムを訪れてはならない」としている。

さらに、「公式の競技関係会場とその他の限られた場所に行く時しか宿泊施設を出てはならない」と定めている。

自己責任で参加

大会参加者と日本国民の安全確保を目標に掲げているプレイブックだが、リスクを「完全に取り除く」ことはできないとし、参加者は「自己責任で」参加することになると強調している。

参加者にはワクチン接種は義務付けないが、大会開幕前の4週間内に新型ウイルス検査で陰性と証明されることを義務付けている。大会期間中は、選手らは少なくとも4日に1回は検査を受ける。

プレイブックのルールに従わない大会参加者は、資格や大会参加権を喪失する恐れがあるとしている。

そのほか、閉鎖空間や「ハグや握手を含めた」身体的接触、無許可の公共交通機関の利用などを避けるよう指示している。

「全員果たすべき役割ある」

東京オリンピック・パラリンピックについては、中止などの観測も出るなか、IOCのトーマス・バッハ会長は開催すると繰り返し強調している。

IOCのクリストフ・デュビ・エグゼクティブディレクターは、「私たちはそれぞれ果たすべき役割がある。プレイブックが作成されたのはそのためだ。このルールによって、全員が健康で安全に、積極的に大会に寄与できる」と述べ、以下のように続けた。

「このオリンピックはいろんな点で異なるものになる。すべての大会参加者は、柔軟さと理解が必要となる条件や制限が示されることになる」

「行動計画に従うことを求めるのはなぜか。私たちは自由を制限したいわけではない。すべての活動が安全に実施されることと、問題が発生した時には全員が適切に情報提供と追跡がされ、必要な場合は連絡されることを確実にしたいのだ」

「プレイブックに従うことで、私たちは共により強くなれる。そうすることで、東京2020オリンピック・パラリンピック大会は、人類、オリンピックムーブメント、そして成功に貢献した全員にとっての歴史的な瞬間として記憶されるだろう」

(英語記事 'Clap but don't sing' at Tokyo Games