2021年02月04日 13:47 公開

8日開幕のテニスの全豪オープンに出場する選手や大会関係者ら500~600人が、隔離状態に置かれることになった。選手らがオーストラリア入国後に規定の隔離生活を送っていたホテルの従業員1人が3日、新型コロナウイルス陽性と判明したため。

これを受け、全豪オープン会場のメルボルン・パークで開かれていた前哨戦が中止された。

ヴィクトリア州のダニエル・アンドリュース首相は、「現段階では、大会自体に影響はない」と述べ、予定通り開催されるとの見通しを示した。

選手らは、検査で陰性と判定され次第、競技に戻ることができる。

全豪オープン主催者は、「できるだけ早期に検査を実施できるよう関係者全員と努力する」と述べた。

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テニスの4大大会の1つの全豪オープンは、選手らの隔離期間を確保するため、開幕が例年より3週間遅れとなった。

オーストラリアに選手・関係者を運んだチャーター機3便の搭乗者から新型ウイルスの陽性者が見つかり、少なくとも72選手が2週間、ホテルの部屋から外に出ることが禁止された。他の便で移動した選手は1日5時間、テニスコートに出ての練習が許可された。

警備員の感染が判明

アンドリュース州首相によると、メルボルンのセントラル・ビジネス地区にあるホテル、グランド・ハイアットで勤務した男性警備員(26)が、新型ウイルス感染症COVID-19の検査で陽性と判定された。イギリスで最初に発見された変異株に感染した可能性があるという。

警備員は、同ホテルで最後に勤務についた後の先月29日の検査では陰性だった。しかし、今月2日に再び検査を受けたところ、陽性の結果が出たという。

同ホテルでは、選手や大会関係者ら1000人近くが、オーストラリア入国後に14日間の隔離生活を送っていた。

アンドリュース氏は、そのうち500~600人が、警備員と「軽い接触」があったとみられるとした。

「パニックの必要はない」

アンドリュース氏は、「陽性は1人であり、パニックになったり警戒を強めたりする必要はない」、「私たちの州がこの種の流行発生などの問題に非常にうまく対応できることは証明済みだ」と述べた。

また、屋外でのマスク着用などの新型ウイルス対策をヴィクトリア州で復活させると発表した。

オーストラリアは昨年来、新型ウイルスを抑え込むため、世界的にも最も厳しい規制を実施してきた。

長期にわたって国境と州境で厳しく出入りを管理し、新型ウイルスの感染者は2万9000人未満、死者は1000人未満に抑えてきた。

アンドリュース氏は、ホテル従業員の陽性判明が全豪オープンにどう影響するか問われると、「感染者が1人見つかったが、できるだけ人数を抑えるよう全力を尽くす。大会は来週開催されることが決まっている」と答えた。

(英語記事 Australian Open players into isolation