2021年02月05日 12:27 公開

1日にクーデターを起こし、ミャンマーの国家権力を掌握したと宣言した同国軍は4日、フェイスブックへのアクセスを遮断した。ミャンマー国民の多くが情報源としているフェイスブックについて、「安定」のために遮断する必要があると説明した。

クーデター後、フェイスブックはクーデターに反対する人々の集会場所になっていた。

他にも市民的不服従の一環として、議員らが首都ネピドーの宿舎からの退去を拒否している。また、4日夜にも鍋などを叩いて騒音を出す抗議活動が起きた。

国軍は、アウンサンスーチー国家顧問(75)率いる与党・国民民主連盟(NLD)が得票率80%以上で大勝した昨年11月の総選挙で、不正行為があったと主張。アウンサンスーチー氏やウィンミン大統領は拘束され、権力の座を追われ、3日には訴追された。

国軍によると、アウンサンスーチー氏は、無線機を違法に輸入し使用していた疑いがもたれている。ミン氏は選挙活動中に新型コロナウイルス対策に違反したとされている。

一方、クーデターを率いたミンアウンフライン国軍総司令官が政権トップとなり、新たな閣僚に軍出身者ら11人を任命した。

フェイスブックの持つ役割

通信情報省は、フェイスブックへのアクセスを7日まで遮断すると発表した。ただし、現在も散発的にアクセスが可能だという。

ミャンマーでは5400万人がフェイスブックを使用しており、活動家らがクーデター対抗策で協力し合うページなどを立ち上げていた。

フェイスブックは同国でデータ料金を取らずにアプリの使用を認めており、ユーザーは高い通信料を払わずに利用できる。

同社はミャンマー軍による遮断を確認しており、「ミャンマーの人が家族や友人と連絡を取り、重要な情報にアクセスできるよう、当局に接続再開を要請する」と述べた。

通信会社テレノア・ミャンマーは声明で、フェイスブック遮断の命令には応じる方針だと述べたが、これは人権保護法に違反する行為だと述べた。

抗議活動の状況は?

ミャンマー第2の都市マンダレイでは大学前で小規模の抗議活動があり、4人が逮捕されたとの情報がある。

最大都市ヤンゴンでは、鍋などを叩いて抗議する運動が2日目に入った。

BBCの取材に応じた女性は、「軍事政府や世界に、私たちはこの軍事クーデターは認めてないと示すためにドラムを叩いている(中略)アウンサンスーチーに戻ってきてもらいたい」と話した。

BBCビルマ語によると、NLDの議員少なくとも70人がネピドーの政府宿舎からの退去を拒否し、議会の新たな会期を宣言した。

これらの議員は当初、軍によって宿舎に足止めされていたが、その後解放された。

ミャンマーでは夜間外出禁止令が出されており、大規模な抗議活動も起きておらず、市街の大部分が静まり返っている。

しかし、病院では抗議活動が行われている。多くの医療従事者が勤務を停止するか、不服従のシンボルを付けて勤務している。

一方で、ネピドーで行われた軍支持の行進には数千人が参加した。

「全く容認できない」

アントニオ・グテーレス国連事務総長は3日、国際社会が協力して確実に失敗に終わらせるよう呼びかけた。

グテーレス事務総長は、総選挙の結果を覆す行為は「容認できない」とし、クーデターを指導した人物に、これが国を治める方法ではないことを理解させなければならないと述べた。

国連安全保障理事会は当初、クーデターを非難する声明について各国と調整していたが、常任理事国の中国がクーデターを非難するような文言をはねつけ、まとまらなかった。

その後、ミャンマーの状況について「深い懸念」を示す報道声明を発表し、アウンサンスーチー氏の釈放を求めた。

中国は長年、国際的な監視からミャンマーを守る役割を担ってきた。クーデター後は、制裁や国際的圧力は事態を悪化させるだけだと警告している。

中国はロシアと共に、イスラム教少数民族ロヒンギャに対する軍事的弾圧をめぐる国連での批判から、何度もミャンマーをかばっている。

(英語記事 Myanmar blocks Facebook in clampdown on opposition