2021年02月07日 18:21 公開

ミシェル・ロバーツ、BBCニュースオンライン、保健編集長

イギリスの国民保健サービス(NHS)を通じて新型コロナウイルスのワクチンを接種した人の3人に1人が何らかの副反応を経験しているものの、主なものは注射した箇所の痛みで、深刻な報告は1つもない。

専門家は、ワクチンを接種した医療従事者など4万人からフィードバックを集めた。その結果は、すでにワクチンを受けた数百万人にも安心を与えるものだったという。

また、ワクチンで副反応が起きるのは想定内で、悪いことではないという。

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副反応とは感染症そのものではなく、ワクチンに体が反応した結果だ。

COVID-19のワクチンには新型ウイルスそのものは含まれていないため、ワクチンから感染することもない。

ワクチンでは代わりに、無害化されたウイルスやウイルスの一部分を用い、COVID-19を認識して戦う方法を体に教えている。

キングス・コレッジ・ロンドンの研究チームは今年1月から、「Zoe」というアプリを使い、米ファイザーと独ビオンテックが開発したワクチンを少なくとも1回接種した人からフィードバックを得た。

フィードバックの結果は以下の通り。

  • 1回目の接種を受けた37%が、注射箇所に痛みや腫れが出るなどの「副反応」を経験した。この割合は、2回目を接種した1万人に限ると45%に増える
  • 1回目の接種から7日以内に発熱や痛み、寒気など、少なくとも1つの全身症状が起きた人は14%。2回目を接種した人では22%に上った

いずれの副反応も数日で改善したという。

すべての臨床試験と現時点での接種状況から、いずれのワクチンも安全かつ有効だと言える。

懸念事項は?

一方で医師は、ファイザー製ワクチンの原材料に対して深刻なアレルギーのある人は、このワクチンを打つべきではないとしている。米モデルナ製のワクチンにも、同様の原材料が含まれているという。これまでにも、治療が必要なアレルギー反応が起きた例が、わずかながら報告されている。

ワクチンの安全検査は世界中で続いている。

イギリスでは、ワクチンに関する懸念は医薬品・医療製品規制庁(MHRA)のイエローカード・スキームから報告が可能だ。

ロンドンにあるガイズ・アンド・セントトマス病院のアナ・グッドマン医師は、英オックスフォード大学とアストラゼネカ製、そしてノヴァヴァックス製のワクチンの臨床試験に携わった。その上で医師は、副反応は不快かもしれないが、体の免疫系がワクチンに反応している証拠だと説明した。

ただし、ワクチンを打っても新型コロナウイルスに対して完璧な防御が得られるとは限らないので、なお他人との距離を取るなど感染対策を続ける必要があるという。

「副反応で高熱が出れば出るほど免疫が高まるとか、そういうことではない」

「ただし、副反応があったということは、自分の免疫系が機能していることを意味する」

腕の痛みなどの軽い副反応には、鎮痛剤を服用しても良い。

「Zoe」アプリの研究を主導しているティム・スペクター教授は、「一般的に、このデータで安心する人は大勢いるはずだ」と話した。

一方で、ワクチンを打った後でも発熱などCOVID-19が疑われる症状が出た場合は、検査を受けてほしいという。

(英語記事 Study reveals extent of Covid vaccine side-effects