
2021年02月15日 12:38 公開
イギリス王室のサセックス公爵夫人メガン妃が、第2子を妊娠していることが明らかになった。公爵夫妻の広報担当者が14日、明らかにした。第2子の王位継承権は8位となる。
夫妻には現在、2019年5月に生まれた息子のアーチー・マウントバッテン=ウィンザーがいる。第2子の出産時期や性別は明らかになっていない。
公爵夫妻の広報担当者は、夫妻は「喜びに満ちあふれている」と話した。
また、バッキンガム宮殿の報道官は、エリザベス女王やフィリップ殿下、チャールズ皇太子をはじめとする王族一同は「このニュースを喜んでおり、2人の健康を祈っている」と発表した。
ハリー王子とメガン妃はこの日、モノクロの写真を公開。写真ではメガン妃のおなかが大きくなっているのが分かる。
メガン妃は昨年11月、7月に流産していたことを明らかにしている。
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公爵夫妻の広報担当者は、「アーチーが兄になることをお知らせします。サセックス公爵夫妻は第2子を迎えられることを非常に喜んでいます」と発表した。
夫妻の友人であり、公開された写真を撮影したミサン・ハリマン氏はツイッターで、「メグ、結婚式でこのラブストーリーが始まるのを目撃して、それが成長している様を撮れたことを光栄に思います」と語った。
イギリス王室はこのところ、ベビーラッシュが続いている。
サセックス公爵夫妻の発表の5日前には、エリザベス女王の孫に当たるユージェニー王女に第1子の男の子が生まれたと発表されたばかり。
また、同じく女王の孫のザラ・ティンダルさんも今年、第3子を出産予定で、ハリー王子とメガン妃の第2子と合わせて女王の10番目か11番目のひ孫となる。
イギリス王室の王位継承権は現在、チャールズ皇太子、ケンブリッジ公爵ウィリアム王子、ウィリアム王子の子のジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子、ハリー王子、ハリー王子の子のアーチーちゃんの順。サセックス公爵夫妻の第2子はこの次の第8位となる予定だ。
ただし、100年以上前にジョージ5世が制定したルールによって、第2子には生まれた時点では「HRH, His/Her Royal Highness(殿下)」の敬称や、王子、王女といった称号は付けられない。
公爵夫妻は、アーチーちゃんについて称号を使わない方針を発表している。ハリー王子がもつ爵位の1つの「ダンバートン伯爵」や、「アーチー・マウントバッテン=ウィンザー卿」といった称号を受ける可能性もあったが、幼い男の子に使われる一般敬称の「マスター(様)」を付けて「マスター・アーチー・マウントバッテン=ウィンザー」と呼ぶことになった。
ハリー王子とメガン妃のこれまで
ハリー王子とメガン妃は友人の紹介で出会い、16カ月後の2017年11月に婚約を発表した。
メガン妃は結婚前、女優としてアメリカのドラマ「スーツ」などに出演していたが、結婚を機に仕事を辞めている。
2018年5月にウィンザー城で結婚式を挙げ、1年後に第1子のアーチーちゃんが生まれた。
2020年1月には、メディアからの過剰な注目を避け、英王室から独立した形で生活したいと発表し、世間を驚かせた。同3月に王室の公務から引退し、現在は米カリフォルニア州に住んでいる。
公爵夫妻はこれまでに、新聞社などを相手にいくつかの訴訟を起こしている。
メガン妃は2019年、父トーマス・マークル氏への個人的な手紙を不法に掲載し、個人情報を悪用したとして、英タブロイド紙「メイル・オン・サンデー」とウェブサイト「メイル・オンライン」の親会社アソシエイテッド・ニュースペーパーズを提訴。今月、訴えの一部を認める略式判決が出ている。
ハリー王子は、メガン妃がメディアとの関係で経験したことを、母の故ダイアナ元妃のものと比較することが多い。故ダイアナ元妃はハリー王子が12歳の時、メディアの注目を浴びた結果、交通事故で亡くなっている。
王子自身も、根拠のない記事で被害を受けたとしてANLを訴えていたが、先に謝罪と和解金を受け入れると発表。和解金は自身が創設した負傷退役軍人向けの国際スポーツ大会「インヴィクタス・ゲームズ」に寄付するとしている。