2021年02月15日 14:47 公開

イギリスで14日、新型コロナウイルスの1回目のワクチン接種を受けた人が1500万人を超えた。ボリス・ジョンソン首相は「重要な節目だ」と述べた。

イギリスは昨年12月8日にワクチン接種を開始。今月14日、1回目の接種を受けた人は1506万2189人に達したと発表した

開始から2カ月余りで1500万人以上が1回目の接種を受けたことを、ジョンソン氏は「偉業だ」と称賛した。

政府は15日にも、優先度の高い4グループの全員に接種するという目標を、国内全域で達成できたと発表する見通し。4グループとは、国民保健サービス(NHS)の医療従事者、介護施設の入所者と従業員、70歳以上の高齢者、臨床的に体が非常に弱い人のこと。

この4グループが、イギリスの新型ウイルス感染症COVID-19による死者の88%を占めていると、保健・社会福祉省はみている。予防接種・免疫合同委員会(JCVI)は、4グループの合計人数は1500万人ほどだとしている。

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世界3位の接種率

15日以降は、ワクチン接種の対象者が65歳以上と、臨床的に体が弱い人にも拡大される。

イギリスは現在、米ファイザー/独ビオンテック製と、英オックスフォード大学/英アストラゼネカ製の2種のワクチン接種を進めている。

米モデルナ製のワクチンも承認しているが、春までは入荷されない見通し。これら以外にも、少なくとも3種のワクチンについて、承認されれば供給を受ける予定。

イギリスのワクチン接種率は、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)に次いで世界3番目に高い。

称賛と警告

ジョンソン氏はビデオ声明で、「真に全国的な、イギリス全土における努力だ」と今回の達成をたたえた。また、イングランド地方では優先度の高い4グループの全員が接種を受けたとした。

ウェールズ地方では、まだこの目標が達成されていない。

ジョンソン氏はまた、「現状に満足してはいけない」と警告。「まだ先は長い。途中で間違いなく障害にも遭遇するだろう。しかし私たちは(目標を)達成したのであり、大きな自信をもって前進できるだろう」と話した。

イギリスでは14日、新型ウイルスの陽性判定から28日以内に死亡した人が258人増え、11万7166人となった。この日は、報告数が比較的少ない日曜日にあたる。

新規感染者については同日、1万972人の報告があった。累計の感染者は403万8078人に上った。

「自由へと続く道」

国民保健サービス(NHS)のサー・サイモン・スティーヴンス最高責任者は、接種開始から10週間で接種者が1500万人に達したことについて、「見事な共同の成果だ」と評した。

「NHSのワクチン接種事業はヨーロッパで、また保健サービスの歴史において、最大かつ最速のものだ。これは、地域のコミュニティー、ボランティア、軍の支援を受けた素晴らしいスタッフたちの技術、苦労、それに真の多大な努力によっている」

一方、マット・ハンコック保健相は、成人4人に1人が「この恐ろしい病気からの保護を受け始めた」ことになると説明した。

そして、「まだすべきことは多く、(ワクチン接種を)受けられる人は進んで予約を取ってもらいたい。ワクチンは自由へと続く道であり、私たちは接種を積み重ねることでこのウイルスに打ち勝つ」と呼びかけた。

ロックダウン緩和は「慎重に」

ドミニク・ラーブ外相は14日、イングランド地方のロックダウン(都市封鎖)緩和の日程を示すよう、与党・保守党の同僚議員らから求められたのに対し、政府は「慎重に」なる必要があるとしてこれを拒んだ。

ジョンソン首相は13日、イングランド地方の「慎重な」ロックダウン緩和について、ワクチン接種が「大きく前進」していることを理由に、今月中には予定を発表できるとの見通しを示していた。


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