2021年02月16日 14:47 公開

イギリスの自動車メーカー、ジャガー・ランドローバーは15日、高級車ブランド「ジャガー」の車両を2025年までにすべて電気自動車にすると発表した。

同社はまた、ジャガーとランドローバーのブランド全体で、2030年までに電気自動車を取りそろえるとした。

電気自動車向けの新たな技術には、年間25億ポンド(約3680億円)を投じる予定。

イギリスは2030年から、ガソリンとディーゼル車の新車販売を禁止する計画を明らかにしている。

BBCのテオ・レゲット・ビジネス担当編集委員は、電気自動車の開発と製造は従来の車より費用がかかるため、将来的にスケールメリットが期待できる大手メーカーは現在、大きな投資ができるが、小規模メーカーはそれが困難だと指摘。

比較的規模の小さなジャガー・ランドローバーは、高級車メーカーとしてのジャガーのブランド力を前面に打ち出して、電気自動車への移行を進める方針だと説明した。

ただ、成功には大きな苦労が伴うだろうとした。

水素燃料技術にも投資

ジャガー・ランドローバーは、水素燃料電池テクノロジーにも投資する。水以外の排出物を出すことなく電力を供給する技術だ。

ただ、それが真に環境への負担が少ないものになるには、再生可能な資源を使って水素をつくり出す必要がある。

グラント・シャップス英運輸相は今回の発表を受け、「イギリスの自動車メーカーにとって非常に大きな一歩だ」と述べた。

自動車メーカー各社は、ヨーロッパと中国の厳しい炭素排出規制に適合した車両を製造することが求められている。さらに、高級感ある高性能の電気自動車を望む、顧客らの声にも応える必要がある。

独フォルクスワーゲン傘下の英高級車ブランド「ベントレーモーターズ」は昨年11月、2030年までにすべての車種を電気自動車にすると発表した。米ゼネラルモーターズは先月、2035年までに車両の排出ガスをゼロにする目標を掲げた。

イギリスの雇用への影響

ジャガー・ランドローバーは、イギリス国内の3工場については、新戦略の下ですべて稼動を続けるとした。

ただ、キャッスル・ブロムウィッチ工場でジャガーの旗艦サルーン「XJ」を製造する計画は、取りやめになっている。同工場は将来的に、自動車製造はやめるとみられる。

ティエリー・ボロレ最高経営責任者は同工場について、長期的な「非製造」活動に集中することになると述べた。ただ、詳しい説明はしなかった。

(英語記事 Jaguar car brand to be all-electric by 2025