2021年02月18日 12:52 公開

イギリス王室バッキンガム宮殿は17日、エディンバラ公フィリップ殿下(99)が体調不良を訴えたため、「大事を取って」入院したと発表した。

エリザベス英女王(94)の夫のフィリップ殿下は現在、ロンドンのエドワード7世病院に入院している。

関係筋によると、フィリップ殿下は車で病院に移動し、医師の判断で入院となった。

フィリップ殿下の体調不良はここ数日間続いていたものの、新型コロナウイルスとは無関係だという。

フィリップ殿下は6月10日に100歳の誕生日を迎える。関係筋は、殿下は病院で「元気にして」おり、経過観察と休息のためにもう数日、病院にとどまるとしている。

エリザベス女王はウィンザー城に滞在しており、この日は海軍トップの第一海軍卿トニー・ラダキン大将から、国内外の動きについて報告を受けた。

息子のチャールズ皇太子とカミラ夫人(コーンウォール公爵夫人)も、公務でバーミンガムのエリザベス女王病院を訪問した。

<関連記事>

バッキンガム宮殿は1月、フィリップ殿下とエリザベス女王がウィンザー城の専属医師から新型ウイルスのワクチンを接種したと発表した。

女王とフィリップ殿下は現在イングランドに敷かれているロックダウンを、わずかなスタッフと共にウィンザー城で過ごしている。

昨年のクリスマスも、恒例となっているサンドリンガム宮殿での王族の集まりを取りやめ、バークシャーの邸宅で静かに過ごした。

英首相官邸の報道官は、フィリップ殿下の「健康をお祈りします」というボリス・ジョンソン首相の言葉を発表した。

フィリップ殿下は2019年12月にも「念のため」、「持病」の治療を受けるためにエドワード7世病院に4日間入院。クリスマス・イヴの24日に担任し、クリスマスはサンドリガム宮殿で女王と過ごした。

これまでにも冠動脈疾患や膀胱炎で治療を受けているほか、2013年には腹部の診査手術を受けている。

2016年には「医師の助言」を受けてユトランド沖海戦100周年の式典を欠席。2017年に正式に公務から退いた。

2018年4月には人工股関節置換手術を受けたものの、翌5月にサセックス公爵ハリー王子とメガン妃の結婚式に、自分の足で歩いて参列した。

2019年1月には、サンドリンガム宮殿近くで運転中に乗用車と衝突事故を起こした。

フィリップ殿下にけがはなかったものの、乗用車を運転していた女性が手首を折るけがをした。殿下は後に、この女性に手紙を書いている。

バッキンガム宮殿はその後、「注意深い考慮の結果、エディンバラ公は運転免許を自主的に返納した」と発表した。

昨年7月に行われた孫のベアトリス王女の結婚式にはエリザベス女王と共に参列。3月に新型ウイルスのロックダウンが始まって以降、2人が家族の集まりに参加したのはこれが初めてだったとみられる。

今年1月にはウィンザー城で、イギリス陸軍ザ・ライフルズ名誉連隊長の称号をコーンウォール公爵夫人に譲る式典に参加。コーンウォール公爵夫人はハイグローヴで行われた別の式典でこの称号を授与された。


<解説>ジョニー・ダイモンド王室担当編集委員

イギリス王室は王族の健康状態について、そのプライバシーを守ることに長けている。詳細な解説を期待しても、必ずがっかりさせられる。

しかし王室の報道官は今回、フィリップ殿下の入院は緊急性のあるものではなく、大事を取ったのだと強調するため、いつもよりもあえて詳しく色々と説明している。

フィリップ殿下はこの数年間、入退院を繰り返している。直近では2019年のクリスマス直前、持病の治療のために入院した。

しかし全体を見れば、フィリップ殿下は高齢になっても健康で元気いっぱいに過ごしてきた。

エリザベス女王と結婚した日に禁煙し、決して深酒はせず、何十年にわたり熱心なスポーツマンだった。他人ならゆっくり楽に過ごそうとするかもしれないところを、殿下は健康で頑健な状態を保つよう常に意識し、自分を鍛えていた。

最後に公の場に姿を現したとき、フィリップ殿下は健康そうで、支えられずに立っていた。16日の夜も、車で病院まで移動し、自分の脚で病院に入っていった。


(英語記事 Prince Philip, 99, in hospital 'as a precaution'