2021年02月19日 13:51 公開

アルジェリアの裁判所は18日、フランス人登山家を誘拐し殺害した罪に問われた、アルジェリアの武装組織メンバーに死刑判決を言い渡した。

ベテラン登山家のエルヴェ・グルデル氏(55)は休暇中の2014年9月、アルジェリアのジュルジュラ国立公園をハイキング中に誘拐された。

まもなく、過激派勢力「イスラム国」(IS)とつながりのあるアルジェリアの武装組織「カリフの兵士」がフランス政府に対し、イラクとシリアでISへの空爆をやめるよう要求。

フランスがこれを拒むと、グルデル氏が頭部を切断され殺害される動画がインターネットで公開された。

「カリフの兵士」は犯行声明を発表。フランスのフランソワ・オランド大統領(当時)は「残酷で卑劣な」行為だと非難した。

グルデル氏の遺体は2015年1月に発見された。アルジェリアは遺体収容のため、数千人規模の軍兵士を出動させていた。

裁判では

犯行に関わったとされる1人、アブデルマレク・ハムザウィ被告は18日、裁判所に出廷した。他の被告らは不在のまま、公判が開かれた。

ハムザウィ被告は殺害行為への関与を否定。「事件を終わらせ、フランス人を喜ばせる」ためだけに自分は訴追されたと主張した。

グルデル氏とともに拘束された同氏の登山仲間たちは、誘拐犯らの中にハムザウィ被告もいたと証言した。

裁判では死刑判決が言い渡されたが、アルジェリアでは1993年以降、死刑は執行されていない。

グルデル氏のパートナーのフランソワーズ・グランクロード氏は今月、裁判のニュースを「ついに開かれた」として歓迎。「テロリズム犠牲者の家族や愛する人たちに希望」を届けるものになってほしいと述べた。

(英語記事 Death sentence over beheading of French tourist