2021年02月19日 17:30 公開

ミャンマーで続く、国軍のクーデターに対する抗議デモで、頭部を撃たれて重体だった女性が19日、死亡した。抗議行動者で初の死者となった。

亡くなったのは、ミャトゥエトゥエカインさん(20)。19日午前11時ごろ、ネピドー市内の病院で死亡が確認されたとみられる。

葬儀委員会のメンバーはBBCビルマ語に、葬儀の準備が進められているところだと述べた。

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ミャトゥエトゥエカインさんは、今月9日に首都ネピドーのデモに参加し、頭部に深刻なけがを負ったとみられる。警察は当時、放水器やゴム弾、実弾を使ってデモを解散させようとしていた。

人権団体は彼女が受けた傷は、実弾による傷の形状に一致すると主張している。

当局は調査の方針

ミャトゥエトゥエカインさんが入院していた病院の医師の1人は、「正義を求め、前進する」とAFP通信に語った。また、彼女が集中治療室に運ばれて以来、病院スタッフには大きな圧力がかかっていたと話した。

彼女は入院中に20歳の誕生日を迎えた。

ミャトゥエトゥエカインさんが搬送されて間もなく、BBCビルマ語が病院関係者に取材したところ、頭部に重傷を負っていると知らされた。

ロイター通信によると、当局はミャトゥエトゥエカインさんの死亡について調査する方針を示した。

ミャトゥエトゥエカインさんの家族はいずれも、アウンサンスーチー国家顧問が率いる国民民主連盟(NLD)を支持している。

兄によると、ミャトゥエトゥエカインさんはNLDが大勝した昨秋の総選挙で初めて投票を経験していた。

抗議デモ続く

ミャンマーでは今月1日に国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー国家顧問が率いるNLDから政権を奪取。それを受け、各地で大規模なデモが続いている。

国軍は権力を掌握後、1年間の非常事態宣言を出した。NLDが大勝した総選挙で不正があったとし、やり直し選挙を開くよう主張しているが、不正の証拠は示していない。

現在、ミンアウンフライン国軍総司令官が権力の座につき、アウンサンスーチー氏は自宅軟禁状態に置かれている。同氏は、違法無線機の所持や自然災害管理法違反などの疑いで訴追されている

ミャンマー各地では、抗議デモ参加者らと治安部隊との衝突が発生している。国軍は抗議の動きを抑え込もうと、インターネットの通信網を遮断するなどしている。

(英語記事 Woman shot during Myanmar anti-coup protests dies